イギリス貴族の私がなんで!?
早乙女ペルル
第0話 来日!オリビア・アーバスノット
ここは羽田空港。今日も海外から日本へ飛行機が降り立つ。その飛行機から出て来た少女が声を張り上げて言った。
「ごきげんよう!日本の皆さん。
いつものように賑やかだった空港はそのブロンドの縦ロールの少女の一声で静まり返った。もちろん、悪い意味で。
「誰だ?知っているか?」
「いいや、知らんなぁ。」
「僕はイギリス人だけど、彼女のことは知らないよ。」
どうやら誰もオリビアのことを知らないらしい。
「ぐぬぬぬ。世間知らずは恥をかきますわよ!もっと世の中のことを勉強なさってくださいまし!」
オリビアは恥ずかしさのあまり乗客たちに反論した。すると横結びで深い紫髪の女がオリビアに話しかけた。
「きみ、面白いねぇ。いくつ?」
「貴方誰ですの?私はオリビア・アーバスノット。17歳のイギリス貴族ですわ!!!」
「年齢しか聞いてないけど…って、17?奇遇ね!私も17歳よ!私の名前は
「えぇ。ずっとイギリスにいましたの。だから、初めての海外ですわ!」
「よかったら、私がここら辺を案内してあげるよ〜!」
そういう如月に対してオリビアは嬉しそうにそのサファイアのような瞳を輝かせながら言った。
「えぇっ!?いいんですの?じゃあ、お願いしますわ!!」
「よし!きまり!じゃあ行こうよっ!」
そう行って如月はオリビアの手を掴み引っ張った。そして喋りながらしばらく歩いている内にあたりは暗くなった。
「あ、もうこんな時間じゃん!今日は泊まって行きなよ!せっかく日本に来たんだしさっ!」
「いいんですか?ご迷惑じゃありませんこと?」
「大丈夫だよ。私一人暮らしだしさ!二人で泊まったら絶対楽しいよっ!」
そう言われてオリビアは如月の家に泊まることにした。明日からイギリス貴族が絶対体験しないようなことが始まると知らずに。
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