紅の神域2
がばりと仰ぎ見た階段の上の闇には、先程駆け下りた時には絶対になかった、小さくて真っ白な顔がみっちり詰まっている。真っ暗な幾百の柘榴色の眼差しがじいいいっと、自分を視つめていた。目に喰われる。それでも目を閉じたらいけないと思った。だって今、目を閉じたら瞼の裏にあの白い顔と紅い眼が見えてしまうだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます