第94話 4代目異端児誕生?
「おいっ、あれ見てみろよ!! あの『四大茶部』の部長さん達があの『普通の子』を胴上げしているぞっ!!」
「ほっ、ほんとだっ!! あの『普通の子』は一体、何者なんだっ!?」
「でも最近は『なんか凄い普通の子』って言われているらしいわよ!!」
「さっき、クリエイティ部の津田部長さんが、あの子の事『ネガティ部の異端児』って言ってたわよね!?」
「って事はやっぱ、あいつ凄い奴じゃないのか!?」
「フフフ、この学園で『異端児』と呼ばれたのは4人目だな……」
「へ? うわっ亀羅馬部長!? 解説席にいたんじゃ無かったんですか!?」
「いやドッジボール対決も終わったし解説席にいても暇だからギャラリー席に戻ってきたんだよ」
「そうなんですね? っていうかそれよりも今、亀羅馬部長が言っていたのはどういう事ですか!?」
「そうです。4人目って何なんですか!?」
「私達に詳しく教えていただけませんか?」
「ああ、教えてやってもいいぞ。というか学園生として知っていた方が良いかもしれないな。これは我々アーカイ部が代々保管している資料に基づいての情報ではるのだが……この『名染伊太学園』が創立されてから『異端児』と呼ばれていた者は3人いたらしい。ただ初代異端児はかなり昔の人で、まだアーカイ部が創部する前の事なので情報はほとんど無いのだが2代目と3代目の情報が記された資料はしっかりとアーカイ部が保管しているのだ……」
「えっ!? そうなんですか!? そ、それでは2 代目、3 代目はどんな人なんですか!? あの『普通の子』と同じような感じの人達なのですか!?」
「フフフ……まぁ私が知っている情報の範囲で言えば全然違うタイプだろうな」
「え? 全然違うんですか?」
「ああ、そうだ。まずは『2代目異端児』から説明しようか。名前は『
「へぇ、そうなんですね。でもポジティ部部長だけで異端児と呼ばれる様になるんですか? 僕達からすれば現部長の天翔さんだって『ある意味』凄い人だと思うのですが……」
「ハハハ、そうだな。天翔も『ある意味』凄い男だな。でも丘志那先輩は少し違うんだ。何を隠そう彼は『初代ネガティ部副部長』であるんだよ。彼はポジティ部部長でありながら『ネガティ部』とう部を創った超変わった人なのさ!!」
「 「 「え―――――っ、マジですか!?」 」 」
「嬉しい驚き方だな。それでは引き続き『3代目異端児』の説明をしよう」
「なんだか聞くのが怖くなってきましたよ……」
「丘志那先輩が卒業してからしばらくの間は異端児と呼ばれる生徒は現れなかったみたいだが十数年後、遂に異端児と呼ばれる生徒が現れたのだ。その生徒は幼少の頃から丘志那先輩に色々と叩きこまれた少女だった……」
「叩きこまれた少女!? ってことは丘志那先輩の弟子って事ですか?」
「ああそうだ……」
ゴ、ゴクッ……
「その弟子の名は『
「 「 「 「えっ、え――――――――――――――っ!!!!」 」 」 」
――――――――――――――――――――
【その頃、一矢は】
ワ―ショイッ!! ワ―ショイッ!! ワ―ショイッ!!
「おっ、お願いだから、もうやめてくれ~っ!! 降ろしてくれ~っつ!!」
っていうか俺が胴上げされて困っている時に観客席の方では亀羅馬部長を囲んでを凄く盛り上がってるんだよ!? めちゃくちゃ気になるじゃねぇか!!
「ひ、一矢君いいなぁ……僕もジャンプパスで活躍したんだけどなぁ……ああ、僕も胴上げされてみたいなぁ……」
「子龍先輩は体が大きくて体重もありそうですから皆さん、疲れちゃうんじゃないですかねぇ?」
「うん、まぁそうだねぇ……舞奈ちゃんと一緒だねぇ……」
バコッ!! バシッ!! ベシッ!! バッコーーン!!!!
「ウギャ―――――――――――――――ッッ!!!! ゴ、ゴメンよ~っ!! ままま舞奈ちゃん、謝るから殴らないで~っ!!」
ワ―ショイッ!! ワ―ショイッ!! ワ―ショイッ!!
はぁ……しかしこの胴上げはいつ終わるんだよ?
胴上げされている俺をエグゼクティ部の連中はどんな気持ちで見ているんだろうか? 早いとこ対決前にかわした『約束』の件を話さないといけないのにさ……
早くエグゼクティ部の連中と話をさせてくれないかなぁ……
きっとかなり落ち込んでいるはずなんだ。でもまぁ対決前の
このままではやはり……
次回に続くってか―――――――――――――――――――――――っ!!??
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます