泥の波
「接近はときに君たちの命を奪うよ?ハハハハハハハハ!」
その瞬間、アウグイドの目の前に泥が出てくる。
「なんだあの泥……うわっ!?」
スケルトン兵士が僕を押し出して僕は吹き飛ばされた。
そのまま僕は転がって転がって、ダイスケさん達のいる方まで飛ばされた。
「あいつ……!僕を庇って……!」
「いや、それが正しいと思う。」
ダイスケさんが真剣な眼差しで僕にそう言ってきた。
「え?どういうことだ……?」
「俺の機械が測定したところあの泥には汚染効果がある。」
「汚染効果……!?」
「あぁ……。あれは触れたものを強制的に魔族系統のモンスターにする……。」
恐ろしい効果としか言いようがない。そこで僕は嫌な予感がした。
「まさかさっきのスケルトン兵士……!」
「そのまさかだよ。」
アウグイドが泥の中心から叫んでくる。泥はざっと半径10Mはあるだろう。
「まさか……あの影って……。」
予想はその通りだった。泥の中からは白かった体が禍々しい色になったスケルトン兵士が出てきた。
「ハルくん……。悪いけど君しかあのスケルトンは倒せない。同じレベルに作ってしまった私の責任だ……。」
「大丈夫だ。同じレベルではないからな……。」
「いや、同じレベルで作ったはずだが……。」
「その時は、だろ?そのレベルを越すんだよ。」
「なるほどな……。すまないね……。」
大丈夫と僕は答えて前に向かう。
あのスケルトン兵士はこっちへ向かってくる。
攻撃パターンは僕と同じはずだ。
だったら隙があるはずだ。
まずは剣を横振り。僕のままなら剣でガードするはずだ。
読み通り、ガードした。
そうくると思っていた。
僕はそこに上からばイオレントハルバードを撃ち込む。
しかし、さすがは僕のコピー。盾で防がれる。
「くそ……だったら!」
僕は念力剣で無理矢理盾を剥がす。
「これで……!喰らえ!」
僕はそこに飛行剣を撃ち込み、マルタの剣を投げつける。
「よし……!」
スケルトン兵士はバラバラになり、崩れ落ちた。
「あとはあの泥をどうにかして……アウグイドを倒すだけだ!」
「本当にそう思っているのかい……?だとしたら……それは早計だ。」
その言葉とともにスケルトン兵士が大量に泥から湧いて出てきた。
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