第136話 世界連合発足
大陸の上空。
空よりも高い上空に一つの氷の宮殿が浮かんでいた。
世界連合。
ローオス帝国とトイ王国の呼びかけによって発足した機関。
神国メシアが原因で起こってしまった痛ましい戦争。そんなことが二度と起きないように世界各国のトップが集まり、会議出来るように成立した機関だ。
活動の目的としては、国際平和と安全の維持、経済・社会・文化などに関する国際協力の実現だ。
本拠地はガイアの魔法で作られた氷の浮遊城。
氷の浮遊城に存在している会議室に今、第一回世界会議ということで世界各国のトップが集まっていた。
「それでは、世界連合の代表。第一代世界皇帝はガイアということでよろしいかしら?」
その会議室内でローオス帝国の新皇帝であるスシャーナの言葉が響く。
ガイア。
トイ王国の国王であり、妻としてローオス帝国皇帝スシャーナを始めとし、トイ王国の王族にして代表であるアリシアやローオス帝国第三皇女を娶り、民衆からは神として崇められている現人神のような存在。
そんなガイア以外に世界皇帝を勤められるような人間はいないであろう。
拍手が。
賛成の意を表明する拍手が鳴り響く。
決定だ。その決定を……暴力以外で覆せるものは誰も居ない。
「じゃあ、決まりね。それでは偉大なる世界皇帝陛下。世界全土に向けて挨拶をしてもらいたく思います」
スシャーナはガイアに話の流れを渡した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます