プロットって必要?不必要? 前編
今回のお題はプロットです。
作品を書き始める前に用意する設定資料や、シナリオの事ですね。(多分)
早速ですが、このお題について夜葉の見解を答えたいと思います。
「あっても無くてもどっちでもいいよ!」
は? と思われたかも知れませんが、別にどちらでもいいのです。
というのも、具体的な説明をしますと、書く作品の内容や作者の書き方によって左右するので、これはダメやこうしたら良いという答えはありません。誰がなんと言っていようが、ありません。
じゃあ無くてもいいの? と思う方もいますので、プロットを作る上でのメリットデメリットについてそれぞれ解説してみたいと思います。
夜葉はプロットを作る派の物書きなので、あえてデメリットから記述します。
プロットを作るデメリット
・世界観や設定が増え続け、本文を書くまでたどり着けない。
・逆に書く事が無さ過ぎて作れず、本文までたどり着けない。
・本文を書くための前準備なため、小説を作るまでに時間がかかる。
・本文ではまだ描いていない情報まで決めるため、作者しか分からない事を本文で書いてしまう恐れがある。
ざっくり考えるとこれぐらいでしょうか。
作る派故にデメリットに関してはあまり浮かびませんので、これもデメリットじゃない? というのがあれば連絡して頂けると追記します。
それではそれぞれのデメリットについて解説致します。
・世界観や設定が増え続け、本文を書くまでたどり着けない。
・逆に書く事が無さ過ぎて作れず、本文までたどり着けない。
この二つに関しては、情報をまとめる能力が弱いと起きる現象です。
頭を悩ませてプロットに書く内容をあれこれ考えるくらいなら、いっそのことプロット無しで本文から書き始めるのが向いているパターンだったりします。
勢い任せで書く分情報や設定がまばらになったりしますが、この書き方を極めれば執筆速度の化け物へ進化する可能性も秘めております。
・本文を書くための前準備なため、小説を作るまでに時間がかかる。
次にこちら。文章そのままに前準備へ時間をかけるくらいなら、本文から書き始めた方が早いという考え方です。前述の執筆速度の化け物作家はこの考えがあるため、プロットを書かないと言っている人もいます。(夜葉調べ)
・本文ではまだ描いていない情報まで決めるため、作者しか分からない事を本文で書いてしまう恐れがある。
最後にこちら。私もよくやりがちですが、まだ語られていない情報や描かれていないシーンを既に公開している情報だと思い込んでしまうため、読者が作品を読んだ際に知らない情報が出てきて混乱する、といった現象が起きてしまいます。
読者目線に立って考えると防げる事ですが、長編になればなるほど何を書いて何を書いていないのか分からなくなる場合もあるので、それならプロットは作らず現在出ている情報に随時追加していく。といった書き方の方が混乱を招かなくて済むかもしれません。
以上がプロットを作るデメリットになります。
書いている作品が一人称視点の物語だったり、勢いで何話も作れるタイプの作者であるなら、プロット無しで作品を作るというのも一つの手ではあります。
自分がどんな作家タイプなのか分からないという方は、一度プロットありとプロット無しで話を書いてみると書きやすさから分かって来るかも知れません。
更新頻度が重要視されるweb小説界隈では、プロット無しでもどんどん更新出来る作者の方が優勢であったりする事もあります。
しかし、プロットが無いといざという時情報の矛盾が生まれたり、物語の方向性が分からなくなってしまう事もあります。
どんな設定や世界観のどんな物語を描きたいのか。ざっくりとした情報だけでもいいのでプロットを作っておくと、物語の道筋が見え描きたい物語をひたすらに書き続けられるかも知れませんね。
後編ではプロットを作るメリットについて記述したいと思います。
拙い文章ではありますが、お読み下さりありがとうございました。
引き続き後編もお付き合い頂けると嬉しいです。
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