伝言ゲーム
坂西警護
デッド・メッセージ
古代ローマ。アレクサンドリア図書館にて。
「このポロフィウスの詩歌は不味いな……」
私、駆け出し詩人アレウルスは非常にひどい詩を改変決意をする。
『おお、この黒き虚ろの、羽衣よ。汝に渡さん』
を
『ああ、この薄暗き脆き衣よ、汝に渡さん』
と改変。
時は流れ、とある修道院にて
「うーん、翻訳が難しい」
私は名も無き修道士キリヌス。アレウルスの詩歌を翻訳している。
「意訳になるがいいか、これぞ神のおもしべし」
『悪魔の衣服、汝に渡す』
時は流れて、とあるロマン派が支配するドイツの大学。
「このキリヌスの詩歌は酷いいかにも中世暗黒期だ、作り直そう」
『盗人のボロ切れ、君にあげる』
とある、アメリカの大学にて
「と、このようにローマの一部地方の盗賊は布を渡していたと言われております」
伝言ゲーム 坂西警護 @tarantulata2
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます