006「自閉の門外」

私はパズルが苦手だ。


やり方は分かっていても、頭の中でモヤモヤ

していて、分からない。


私は間違い探しが苦手だ。


重ねて見ないとほぼ同じ。


私にはこだわりがあった。


5が好きで、20以下の2の倍数が好き。


私に会話を求めないで。


私に聞いても帰ってくるのは虚無だけ。


私は回るものが好き。


コマとか、時計とか、車のタイヤとか。


私に運動を求めないで。


期待したって失敗ばかり。


私は、貴方の様に上手く生きれないの。

だから私の前から消えて。


そうじゃないなら……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る