002「暗闇」
どこだここは……俺は一体どうなって
いたんだろう……確か、横断歩道で意識を
失って……いや、それよりここがどこだか
知る必要がある。
「誰かいるか? いたら返事してくれ。」
俺は声をかけた。
「はい、なんでしょう?」
優しい女の声がする。
「ここはどこだ? 触れた感じベッドの
上みたいだが……」
感触は恐らくシーツだろう、そして高反発な
マットレスが俺の体を支えてる。
「ここは病院ですよ。」
なに……? 病院だと? 嘘に決まってる。
病院はこんな暗闇なのか?
「本当か? なら、なんで真っ暗なんだ?」
俺の目の前は真っ暗だ……だが女が言うには
病院らしい……
「あなたは……」
それを聞いた瞬間、俺は意識を手放した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます