第6話

 でも、内心は怖かったけどちょっとムッとしていた。

 その後、髑髏は何もしゃべらなくなり。交通は髑髏の言う通りに安全だった。安心して私たちは旅館まで一通り観光名所を覗いてから泊まった。


 松のような何とも言えない匂いの101号室へ入ると、旅館での夕食はウニにカニに、色とりどりの光る魚の白身。ホタテから伊勢海老などの海の幸がでた。


 髑髏はここにはいない。

 いつも車の中にだけ現れるのだ。


 美味しいものをたくさん食べて、眠くなって布団の中に入る。

 もう、家族旅行は私にとって、スリルがあっても楽しい旅行の一つだった。

 髑髏は多分、私たち家族を守ってくれているんだ。

 

 そう、きっとそうだ……。

 

 

 でも、少し違ったようだ。

 次の日。

 髑髏は意外な方へと私を連れていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る