悪友はまだ来るなと言ってるらしい…

最近、良く幼馴染で超がいくてもつく程の悪友の話が出るようになりました。

第57話のエッセイ「プラウド」に登場した人物です。


彼とは生まれた病院も一緒、誕生日は6日違い。保育園から小学校〜高校まで同じ、一時期は実家が隣通しだったという腐れ縁な人物です。小悪さばかりしていましたが大失恋して、数年間、世界中を放浪して、画家として絵を描いて暮らしてました。


海外から地元に帰ってからは、画家業の傍ら、カクテルバーのオーナーをしながら、「あんちゃん」とお客さん達に慕われてましたが、本当は飲めないのに仕事で毎日、酒を飲み、

結局、それが原因で胃癌になり全身転移して、20代後半の若さで他界しました。


幼馴染で腐れ縁という関係の為か、彼が他界して数年は、彼と繋がりのあった方々と、良く話はしてましたが、年々、そういう話も減っていきました。


そして、ほぼ全く彼の話さえも出なくなって10年程は経ったでしょうか…。


私が鬱病になったキッカケの1つが、彼が他界直前まで気がかりにしていた何人かの人物の1人だった事もあり、彼の話を再びする機会が増えました。そして、もう1人、気がかりにしていた人物の1人の話も唐突に話の話題に加わってきました…。そして、探していた彼が描いた絵の場所も1枚知ることが出来ました…。


全く彼の話がでなくなって10年以上も経って、私が鬱病になった途端、再び、耳にし話の話題になった悪友…。それも1人ではなく複数人から同時期にバラバラで…彼の名前がでてきます。偶然なのか、そうなるように無意識的に自分がそうなるようにしたのか…。


どちらにしろ、私が生まれて四半世紀は、その悪友に良い影響も悪い影響(というか、罪を擦り付けられ散々な目にあった事)も受けたことは間違いありません。


私事ではありますが、度重なる豪雨災害やら、介護問題もありますが、ここ5年もの間、私はずっと喪中状態です。実母から始まり、義祖母、実父、実祖母、それ以外にも学生時代の親しい後輩…etc…。年齢に関係なく遠い所へ行きました…。余りにも「死」が身近にありすぎて、自分もいつその時が来るか分からないと思う強い焦りが生まれ、「ゆっくり頑張ろう」や「マイペース」「無理をしない」という、鬱病であるならば、治すために必要な事が怖くて出来なくなったのです。


鬱病ですが「死にたい」とは思いたくない。考えないようにしています。「生」は有限で「死」は必ず来るものだから…。「死」は、どちらにしろ、どうせ必ず来るものだから、あと、どれだけ残っているか分からない有限である「生」を後悔したくない…。ただ、心と身体が思い通りにならない…。

それに対して焦り、不安になり、恐怖を感じます。どんなに必死で1人足掻いても出来ない事は分かっているにも関わらずです…。


特に仕事に関しては、その時を待つしか出来ない事ばかり…。順番に進めていく以外、他にない。

執筆やボイスドラマの制作などの創作も同じで、その時を待つしか出来ないことしかありません…。


私を1番に苦しめているのは「焦り」です。全ての元凶は、いつ来るか分からない「死」に対して恐れている「焦り」…。悪友の、私に対してのプラウドに恥じない事だけは、やり遂げないとと思う「焦り」。そして、「どうにかしてやってくれ」とは悪友からは言われてはいませんでしたが、気がかりにしていた人物を完全に切り捨ててしまった事に対しての罪悪感…。


全部を悪友のせいにはしたくありませんが、ふと断片的にでも感じ入るものがあったのは確かです。前回分のエッセイに書いていましたが、昨日は1日の大半、寝てました。そして、夢の中に悪友が出てきました。


変な夢でした…。良くよく考えると怖い夢でもあります。偶に臨死体験者の方が、よく見ると言われているアレです。良く聞いたりする、川やトンネルの先に知っている故人いて話かけてくるようなストレートな内容ではありませんでしたが、私は悪友のいるどこかへ行く約束をしていたらしく、その悪友から電話がかかってくるという内容でした。


その悪友からの電話の内容は「まだ、ここに来る時ではないから、絶対来るな!」というお怒りの電話でした。「何故?」と尋ねても「今は絶対来るな!」という言葉…。

朝、起床して、或る意味怖い夢で「(もしかしたら、あの世に)行かなくて良かった!」と思いました。


そして、あれだけ私を1番苦しめていた「焦り」が何事もなかったように消えました。何をこんなに焦っていたんだろうと…。色々と焦りになっていた事柄が沢山ありましたが、結局は頑張っても実現できないものもあり、頑張らなくても実現できるものもある…。必ずいつかはやってくる「死」に対して、焦っても仕方がないと…。


もし、明日がその日で、「今の自分に対して何が出来る?」と考えた時、どちらにしろ出来ないのなら結局、どう足掻いたとしても、後悔しか残りません。結局、どれだけ自分が欲深い人間であるのかというのが分かりました。


「後悔ない生き方をする」という事自体が、人間にとって最大の「欲」なのかも知れません。今まで「後悔しないように」とばかり考えて生きてきました。ですが事実は大なり小なり「一切、後悔することはなかった」という事は、1度もありませんでした。何事に関しても、多少なりの後悔はありました。


そして、今まで異常な程、焦ったいた事に関しても、今、それがポンと実現したとしても、必ず何かしらの後悔はやってきます。


では今後、どこまであるか分からない自分に残されている「生」をどう生きれば良いのか…。「後悔ない生き方をする」までは出来ずとも、「可能な限り、後悔ない生き方をする」は出来るはず。でも、無理して我慢して自分を傷つけてまでする事ではない。「無理して我慢して自分を傷つけている」時点で後悔している事になるから…。


時が立つにつれ、また、考えが変わるかも知れませんが、今の自分が考えて導き出した答えがそれでした。夢の中で悪友が電話で言った「まだ、ここに来る時ではないから、絶対来るな!」の言葉…。


今は「そこに来ても碌な目に合いそうにないから、絶対来ねえよ!」と返答します。また、明日から平日運転です。無理に動くのは辞めておきます。加えて、カウンセリングがある週です。


カウンセリングではどう先生に答えたら良いのか?

改善してるのか悪化してるのか…。日々の波の高低で大分、状態は変わりますが、どちらにしても1番最悪だったピーク時よりはマシなのは間違いないです。それと助かっているのは、少しなりとも、同じ経験を持っていて理解してくれる方が周りにいる事…。


この辛さを感じているのは自分だけではない…。相談できる相手はいる。

ゴールは出来なくても、何をすれば良いのかがわっているだけ、マシ。

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