18年間一緒に過ごした愛猫"末蔵"に捧げます。あなたのダメダメだった飼い主より

私事ではありますが2021年12月25日、世は正しくクリスマスと呼ばれるおめでたい日の朝に、18年という時間を共にした愛猫の"末蔵"が虹の橋を渡っていました…。猫の18歳…人間に例えると87歳だそうです。


そして、2021年12月23日の日には母側の祖母が他界しました。数え年100歳でした。


本来なら、どちらも大往生として、頑張ったね!って褒めてあげないといけないのは山々ですが…。令和に突入してから余りにも不幸ごとや災難ばかり続いているので、もう、何とも言い難い気持ちにしかなりません。


ただ、今回の愛猫の"末蔵"に心底、堪えました。今から14時になったら、お寺さんで葬儀と火葬に行ってきます。その前に末蔵のことを忘れないように、この場所でエッセイという形で書き記したいと思います。


愛猫の"末蔵"は私が妻と結婚した年に、妻の職場の前に箱ごと捨てられていた捨て猫5匹の中の1匹です。当時は子供もいなかったので、ワンコやニャンコの里親活動をしていました。かなりの数、素敵な家族の元に巣立っていきましたが、"末蔵"だけが最後まで里親さんが見つからなかった…申し訳ない表現ですが残り物な子でした。


捨てられていた時は目ヤニも酷く、本当に生まれたばかりの状態で捨てられていたので、哺乳瓶で猫用のミルクを飲ませるところから、育てはじめました。"末蔵"の兄弟姉妹である5匹のニャンコ達は揃いも揃い目ヤニで目が塞がっていて、もしかしたら5匹とも目が見えないかもと心配していましたが、1匹の姉か妹か分かりませんが、仮の名前で”末美”と名付けていた女の子だけ、先天性の心臓疾患を患わっていたので、里親探す前に虹の橋へと渡っていきました。"末蔵"含めた4匹は元気に育っていき、1匹1匹と里親さんのもとへ巣立ちました。


遠い所では、北九州の方が里親になってくださり、わざわざ佐賀の武雄市まで引き取りに来られた程です。そんなこんなで色々とあり、結局、どうしても、里親先が見つからず最後まで残ってしまったのが、"末蔵"です。"末蔵"というのは、その時の仮名がそのまま、本当の名前になりました。


当時、その時はmixiが流行していた時で「しろいねこ」というブログで”すえこ(末子)”という名前の白猫さんを飼われていらして、その後、「しろいねこ すえこ笑劇場」という書籍にもなった白猫界の重鎮である作者の"めわ"さんより、直接命名された名前です。※その本は「しろいねこ すえこ笑劇場」で検索すると直ぐにでてきます。

兎に角、"末蔵"は雄猫ですが、非常に怖がりで中々、外にも出ようとせず非常に憶病な猫でした。長男が生まれる前から、更に半年程前からいるこれまた、身体が大きいからという理由で北海道からやってきたチワワ?の”てちち”と一緒に、わが家の移り変わりをずっと一緒に過ごしてきた家族です。


"末蔵"が我が家に来てから、当時はただの主夫だった私はなぜか会社を始めて、今は社長さんなるものにもなり、長男には年が離れた次男と長女も誕生し、その長男は大きな手術を2度経験し、9年前には父が介護の為に我が家に住むようになり、令和元年の8月には豪雨による被災体験をし、ようやく落ち着いたかと思えば、令和2年の正月に介護していた父が急遽他界…。そして、令和3年8月には令和元年をこえる武雄豪雨にで被災…。


本当に色々ありました。どちらかといえば、災難ばかりだったと思います。それをバネにして仕事も頑張ってきました。20代前半の時に1度諦めた物書きをはじめた理由も、令和3年の豪雨がきっかけです。


その令和元年と3年の豪雨も"末蔵"は一緒に何とか乗り越えてきた、或る意味同士である"末蔵"…。哺乳瓶でミルクを飲ませてたところから始まり、すりこみのように自分の親だと思っていてくれていた愛猫…。実の子供達よりも長く過ごした時間…。年齢的におかしくはなく大往生だったと思っても、今の気持ちをどう処理してよいか正直分かりません。


ただ、こうやって文章にして書き記すことしか今の私のはできません。どこに気持ちをぶつけていいのか分かりません。涙が止まりません。ただ、こうやって文章にすることで、ちっぽけな1匹の"末蔵"という名前の、そういう猫がいた事を誰かに知って欲しいのと、こうやって書いていないと、自分自身が"末蔵"の葬儀の時間まで堪えられないと思ったからです。


"末蔵"よりもはるか昔にいなくなってしまった”末美”が登場する物語を昨日も書いていたところでした。名前は”末美”にしていますが、モデルは"末蔵"です。”末美”は本来、作品のプロットには入れていなかったキャラでした。我が家にいる"末蔵"の姿をみて、年齢が年齢なので、この子の生きていた証をのこせないかなと思い浮かび急遽、考えたキャラでした。もう1匹の愛犬”てちち”も同様です。

もし、いつか虹の橋に行くことになっても、この子達の事を私自身が決して忘れないようにと、物語のキャラクターにしました。そう思い浮かんでいた時点で、ラノベで言うフラグが立っていたのかも知れません。こうなる日が近いのを無意識に感じていたのかも知れません。

"末蔵"の葬儀の時間まであと30分を切ってしまいました。もう用意をしなければなりません。火葬にはいれば2時間ありますので、その2時間は本来の作品告知に時間をかけようと思っています。

もし、この駄文を読んで下さっている方がいらっしゃって、更に私の作品やボイスドラマも見て下さる方がいらっしゃいましたら、その時は”末美”が登場したら、本当は"末蔵"という猫をモデルにしたキャラであったと心の隅でも構いません。思い出していただけたら、"末蔵"も虹の橋でとても喜んでくれると思います。


"末蔵"、18年間、本当にありがとう。君との過ごした生活の日々を私は決して忘れません。虹の橋で待ってなくても良いよ!先に幸せが待つ天国で楽しく過ごしてください。

私は正直、良い飼い主ではなかったと思います。色々忙しなさ過ぎて、"末蔵"が甘えてきても全く構ってあげられませんでした…。最低の飼い主だったけど自分でも思います。

でも、物語の中では大活躍させてあげるからね!天国で期待しててね!


2021年12月25日13時36分18年間一緒に過ごした愛猫"末蔵"に捧げます。あなたのダメダメだった飼い主より

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