第5話 女神さまとの出逢い(5)

 女神さま、お嬢さま、お姉さま、カイロスさまは、このように爺の俺を侮る、ではないか?


 実はね。おじさんの俺は、今の【コロナ禍】の世、社会、生活……。


 前回の話し、出来事を回想シーンとして、皆も思い出してもらえればわかる通りだ。


 先ずは2020年の春の大型連休後以降も続いた自粛規制でね。俺は商品在庫を余らせた状態で、商品の保管が一番難しい。厄介な梅雨と夏場に突入した。


 だからおじさんの俺が、物品販売をしていたお菓子、豆菓子、珍味にドライフルーツと半分ぐらいの商品は、カビと油が回り、廃棄処分……。


 でも、その後も貯蓄していたお金を切り詰めながら商品を購入、再起を計ろうと頑張った。頑張りぬこうとした。このコロナ大恐慌を何とか凌いで再起を計ろうと抗ってみたのだ。


 でも、皆も知っての通りだ。その後も連休、休日、大晦日、お正月。また春の大型連休、お盆にと、俺のような物品販売者──。その日暮らしの者には、あの、度重なる自粛規制は流石に辛い。



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