第5話 あまりにも高価過ぎる物を貰ってしまうと、くれた方も貰った方も、何か余所余所しくなってしまうと思うのは気のせい?
……狭間さんが僕たちに話し始めた。
「私は生まれつき視力が弱く、大人になる前に失明する……と言われてた。 私が『
……! そうか! この『光る砂』のおかげで狭間さんは、あの
「……じゃあ、もしかしたら狭間さんも「ナメくん」みたいに色々な能力を使えるの?」
……と僕が聴くと、狭間さんは首を横に振り……
「いくら『
……白樺先輩が「そう。 私が輪音を護るための『守護能』は、やすりさんから『又借り』してるんだ。 それにしても、その
狭間さんが「……これは、ただの『砂』じゃない。 私達『現生人類』の分際では、本来、視界に入れる事さえも許されない存在よ……。 こうして目にする事が出来るのは……全て『
な、なんか凄い話になってきたな(汗)
……そうか……。 ナメくんは、『
「……輪音の気持ちは有難いけど、そんなわけだから、これは返すよ……」と言って、白樺先輩が小瓶を、また僕に渡そうとした。
「いや、戴いておきましょう」……と、狭間さんが言って、渡した小瓶を胸ポケットに入れた。
「ええ~~~~~!?」……白樺先輩が驚きの声を上げた
「良いんですか? こんな大切な物を貰っちゃって!」
「……輪音くんは、この前の闘いの時に白樺さんが大怪我したのを見て、心配してくれているんでしょう。 『
「……じゃあ……貰うね、ありがとう!」……と、白樺先輩も小瓶を大事そうにポケットに入れて、ニコッと笑った。
僕もホッとして、ふたりに微笑みを送った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます