第4話 缶カラや 寝ボケた僕の 夢のあと by 輪音 一生(りんね いっせい)
不思議なことに、
部屋に戻り、制服に着替えて朝食を食べる。
「
「凄い厚着して行って、仰向けで視てたから、寝ちゃったんだよね」……と言ったら、安心してくれたようだ。
……いつものように学校に行き、これと言った変化のない、平凡な授業を終えた。
……一つ違う事と言えば、授業中、居眠りして怒られたくらいか。 ……それでも『流星群を視てたもので……』と言ったら、
眠い目を
……父は
いつもなら、ここでお風呂に入り、歯も磨いて、
ちょっとワクワクして、例の缶を覗き込むと……中は……空っぽだった。
……正直……寂しかった。
一晩中、無駄な時間を過ごし、流れ星に願いが届いた……と思ったら、その夢も消え去り、ホンの少しだけ、手の中に残った『夢のカケラ』……それすらも……消えた。
……無駄でも良い。 『
……そんな事を思い、からっぽの缶の蓋を閉めたら……ポロリと涙が
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