3人目 技師先生の恋愛授業
「せんせーいこの部品どこに置いておきますか?」
「あーそれはね...かごがあるでしょ?あの中に入れといて?」
「はーい」
今日はメリ-クリスマス...のはず...え?遊ばないのって?...遊びたいけど勉強っていうか仕事というかわからないけどそっちの方が優先だって先生に言われちゃって...
「先生の可愛いんだから少しくらい遊びに行けばいいのに...」
思わずつぶやいてしまった。
「今はこのRD_23を作るのが最優先!...これができたらこのエセデジタル社会ががらりと変わって本格的なデジタル社会になるんだから!!」
「なんかすごそうですねぇ...」
「すごそうも何もさ!これがあるだけで電話とかスマホとかなくても出前とかゲームとか通話とか全部できるんだよ?!」
「おぉ...それはすごい...」
「......それにこれができたら...きみに...」
「ん?先生何か言いました?」
「いいあや?な、なんでもないぞよ?!」
なんか隠してるんだろうけど...とりあえず作業に移ろう。
「先生...もしかしたらここをこうすると...」
「あぁ!!なるほどね...これは天才だわ!」
「いぇいぇ~」
そんなこんなでクリスマスは終わっていった。
______________
先生こと優さんと僕...祐也が出会った話をしよう。
僕は当時高校3年生で受験だ!という時期で行く大学も見つからない中学校で勉強して放課後バイトして...を繰り返していた。
趣味もあったりする...それは機械づくりだ。
最近AIが流行っているからそれに似たロボットを作っていた。
完成してSNSに送るとばずってはないけどそこそこの評価は頂いた。
まぁ...察しのいい人はこれで大体先生との出会いは予想つくのではないか?
そんなこんなでとある日。
「あ、あの...うららさんですか?」
「え、あっ...はい...そうですけど」
見た感じは2~3歳くらい歳上なのだろう。
「あのロボットの動画私見たんですけど...あれって一人で作ったんですか?!」
「あ、はいそうですね...趣味でつk...」
「趣味ですか?!...そっか...もしかして私のところで働けないかい?」
「あー...大学決めてないから悪くないですね...」
「お金は任せて...こう見えても私の作った機会が成功してお金はたくさんあるんだ!」
「...わかりました。働かせてもらいます。」
即決だったね...お金がたくさんあるところですべてが決まったね。
「あ、高校終わってから入る形でいいですか?」
「んー...別に今から入っててもいいんじゃないかな?...高校終わったらこれるような形で。」
「了解です。」
________________
いまに思ったが...どうやって先生は僕がいる場所知ったんだろ...
まぁいいや...日は変わって翌年の3月かな...
「...できた......できたよ!!」
ついに夢にまで見たRD_23が完成した。
やった!!という気持ちに浸っているとき...
「あ、あのね...祐也くん...私ね...君のことが好きなんだ...」
わお...これは告白ってやつですね...
「君以外の男には絶対に近寄らないし...見たりもしない。君だけがすべてなの!...君は私から離れないでほしいのずっと...一生...私何でもするから...君の言うことなら何でも聞くし...この心も身もすべてあなたに捧げるつもりです!...だから...どうか...どうか...」
う、うおぉ?こ、これはさ...断りずらいねw...
「お、落ち着いてください先生...わ、分かりました...わかりましたって!」
「ほ、本当?」
「は、はい...」
「じゃ、じゃあ...そ、その...結果...は?」
「少し時間をください......」
「えっ...い、いや...前もそうだった...そういって...あ、あいつはちがう雌どもについて行った...あなたは...ちがうよね?」
違う...と言われたら何とも言えない。
人は変わってしまう生物。
自分が変わらないでいれるかなんて僕にはわからない...
「なんで?...なんでしゃべらないの!!」
ビクッ...先生の声はショットガンのような威力を持っていた。
「...いやだよ...君がいなくなるなんて...私許せない...」
すると彼女は僕に近づくと首にスタンガンを近づけた。
「いぁ...な...んえで」
どさっと...力が抜けてそのまま倒れていった。
「君が私しか見れないようにしてあげる...」
その顔はとても可愛らしくて...狂っている顔でもあった。
______________
「んん...」
「あら...目が覚めたかしら?」
「?!」
体は椅子に固定されていて頭の上に何かボウルみたいな形の装置がある...
「この装置は...洗脳マシーンみたいなもの...催眠を取り組んだ私の産まれて初めて作った機械をもっと...もーっと改良して私の思い通りにさせれるようにした...これなら君も私からの愛も受け入れてもらえる。」
「せ、先生...や、止めましょ?」
「止める?...なんで?」
「だ...だって...そんなことしてもあなたにはなんにも手に入らない...」
「入るわよ?あなたという存在が...この装置はただ私の言うことを聞かせるようにするだけで君の性格や仕草までは変わらない...まぁ君から告白を受け入れてほしかったけどまぁこれでもいいでしょう。」
もうわけがわからなくなってきた。
それと同時にもう自分には何もできないのだと察した。
「ちょっと混乱するしつらいかもしれないけど...がんばって耐えてね...ダーリンファイト❤」
そういうと彼女は手元にあったスイッチを押す。
するとボウルみたいなものが頭に近づくと無数の光が頭に当てられどこかのマイクから高くて耳が痛くなりそうな音が鳴り響く
「あっ?...ああぁ...あぁぁあぁあああぁぁああああああああああぁあああぁあああ...ぐあぁっああああああああぁああぁああぁぁぁあああ」
「辛い?...君が私の告白を受け入れてもらえなかった時はもっとつらかったよ?...でもこれで私と君はずっと一緒...愛してるよ...あぁあなたが手に入ると思うと身体の細胞から喜んでいる気がする...はあ...幸せ...」
「つらあぁぁああぁぁぐぁぁああいあたああああぁああああああやめあぁぁぁああああああああたすけああぁぁぁぁぁぁぁああああぁああ」
辛い...痛い...頭がおかしくなりそう...それと同時に優がいないと辛く思えてくる自分もいる...
「私は少し寝ようかな...疲れたし...」
いやだ...やめて...おねがい...ぼくをひとりにしないで...
「おねがあああアアあいっしょにアああああアアアあいてあああアアああああ」
苦痛に耐えながら懇願した。
「ふふっ...ついにでてきた...えぇいいわよ...あなたの横にずっといるわよ...」
そういって優は僕の横にいてくれる...楽だ...幸せに感じる...なんだろうこの気持ちは...
そのまま意識が強制的にシャットダウンした。
____________________
「...ここ...は?」
見渡すと見慣れない部屋...女の子っぽい部屋だ。
ぬいぐるみや僕の写真などたくさんあった。
「あ、起きた?」
「あ、優さん❤...おはよう!」
「あ、あのさ...言いたいことがあるんだけど」
「なぁに?」
「私ね?君のことが大好きなの!...末永く一緒にいることを前提に結婚してくれる?」
そういわれると心の底から暖かくなった気がした。
「うん!!大好き!優しか愛せないもん!!」
「私もだよ...これからも一緒にいようね!!...ずっと...ね?」
「うん!!」
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