第42話 ムニュムニュンな社会見学ー奈良ー
ムニュムニュン!
ぐあっ!? めっちゃ柔らかいものが、ぼ、ボクの腕に押し付けられている!!
普通なら「羨ましすぎるぞ! このリア充め」とでも叫びたくなるだろう、君たちは…。
でも、ボクの身にもなってほしい。そりゃ、この胸がボクの彼女の遊里さんのものであれば、ボクは喜んで受け入れよう。そして喜んで揉みまくろう!(違)
でも、この胸は違う。
てか、ボクのバスの横の席って山寺くん(欠席)のため、空席のはずなのだが、なぜか今は座られている。
しかも、他の女に……。
ボクらはあの二葉裁判官による容疑者二人による公開イチャラブ事件の裁判が行われた後、何事もなかったかのように奈良町を散策して、簡単なお土産なども購入して集合場所に向かった。
二葉さんもお気に入りの石で作ったネックレスをその場で付けてもらい大満足そうだった。
女性ってネックレスを付けると急に大人っぽくなるよなぁ…。
見えないようにしているみたいだけど、遊里さんの胸元にもボクから上げた誕生石のネックレスを付けているようだ。
集合場所に戻ってきて、トイレを済ませると、今日の宿泊先に向かうという。
で、そのバスでボクの中での事件は起こった!!
ボクはクラスメイトと話をして、自分の席に戻ってくるとその横には窓際に遊里さん、通路側に二葉さんが座っていた。
「あれ? 行きとは逆に座るんだ」
ボクが変わったことに気づき、遊里さんに訊くと、
「ここからまた、バスの無駄に長ーい時間なのよ。当然、事情聴取の続きよ…」
二葉さんに訊いてないのに、答えてきた。
しかも、ニヤニヤしている目は血走っているよ…。
遊里さんは、少し頬を膨らませている。
そりゃまあ、面白くないよね。行きのバスでは相手がだれか伝わらないように話していたけど、ボクのお相手が遊里さんだって分かったなら、わざわざぼやかした質問をする必要もない。
二葉さんにとっては、ドストレートで訊けばいいわけである。
「隼…。あんまり余計なこと言っちゃダメよ!」(ヒソヒソ)
「あ、うん…」
余計なことは言いたくないけど、絶対に言わないように持っていくことが難しそうな相手だと思いますけどね…。
バスが発車すると、周囲の子たちは疲れたのか寝てしまった。
ボクは寝れなかった…。いや、寝させてくれなかった。
出発して程なくして、遊里さんも窓側にもたれかかるようにして寝てしまった。
瞬間に、ボクの方を向き、ニヤリと意地悪く微笑む二葉さん…。
嫌な予感しかない…。
二葉さんは音を立てずにボクを窓際に押し込み、その横に座ってきた。
それと同時にバスがガタンッと揺れて、彼女の柔らかいものがボクに押し付けられる。
「ふふふ…。清水くんのエッチぃ…」(ヒソヒソ)
「――――――!? ボクは何もしてないでしょ!?」(ヒソヒソ)
「ふふふ…そんな強気でいてるのもいつまでだか…。今なら、ユーリも寝てるから私の胸も揉み放題よ?」(ヒソヒソ)
「何で急にそんなエロス満点になるんですか!?」(ヒソヒソ)
「さっきの話をもっと深めていくためにもムードが必要かと思って~」(ヒソヒソ)
二葉さんはボクにもたれかかる…。もとい、胸を押し付けるようにしながら、挑発を続けてくる。
ごめんなさい…。さすがに下腹部は素直すぎます!
でも、心は奪われてないから許してください!
「ユーリよりも大きいし~、あの子は張りがあるんだけど、私のは
ムニュニュン!!!
ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…。(悲鳴)
それにしても本当に柔らかいな! 何で!? はっ! もしかして!?
「あれ~? その顔だとバレちゃったかなぁ…。私、さっきトイレに行ってきたときにブラ、外してきちゃった♡」(ヒソヒソ)
ノーブラにカッターシャツだと!?
こんなの味わったことないぞ! これはたとえ英国紳士であってもその場の流れを大事にするだろうし、童貞ならば絶対に勘違いして押し倒してしまうコースだよ!?
「じゃあ、このままの体勢で事情聴取をしましょう」(ヒソヒソ)
「いや、この体勢だと…ボクが襲われているようにしか見えませんが…?」(ヒソヒソ)
「で? ユーリってどんなエッチがお好みなの?」(ヒソヒソ)
「行きのバスでも言いましたけど、ノーマルなエッチですよ。普通に濡れて、普通に気持ちよくなって、アクメに達するって感じですよ…」(ヒソヒソ)
て、何でそういう話を自分から訊いておいて、顔を赤らめてるんでしょうか!?
こっちの方が恥ずかしい思いをしてるんですよ!
「なんか、顔が赤いんですけど…?」(ヒソヒソ)
「え? いや、ほら…。友だちがアクメに達している姿とか、想像しちゃうとちょっと私も
「いやいや…。ここで疼かれても…。態度と今の格好が合ってませんよ」(ヒソヒソ)
「そ、そうね…。じゃあ、次に訊くけど、あの子の性感帯ってどこ?」(ヒソヒソ)
「それはさすがにプライバシーに関わってくるのではないでしょうか…」(ヒソヒソ)
「別にいいじゃない…。そもそもあの子の色々と知りたいだけなんだし…」(ヒソヒソ)
「絶対に遊里には内緒ですよ…」(ヒソヒソ)
「OKOK…」(ヒソヒソ)
「遊里が感じやすいところは、首筋とちく…ひぃっ!?」(ヒソヒソ)
ボクは顔が引きつって、悲鳴を上げる。
二葉さんはボクの顔が真っ青になっているのを見て、後ろを振り返る。
当然、原因は想像できていたであろうけれど…。
二葉さんが振り向くと、そこには、目からハイライトが消え、殺気が
うあ。メッチャ怒ってますやん…。
そりゃ、そうだろう…。
二葉さんがボクを襲っているような構図になっているのだから…。
「ユーリ、これは違うの!? ご、誤解よ……」(ヒソヒソ)
「どう誤解だって言うの? 雪香が私の彼氏を
「そ、そうね…。確かにそう見えるかもしれないわ…。でもね、違うの…。私は単にあなたの性感帯が首筋と乳首だって話を――」(ヒソヒソ)
「隼!? あんた、何でそんな言わなくていいことを言うの!? しかも、嘘ついておけばいいじゃない!?」(ヒソヒソ)
え!? 二葉さん、ズルい!!
明らかにボクが悪いことになっちゃったじゃないか!?
「雪香はあとで窒息死させるとして、隼は社会見学から帰ったら覚えてなさい…」(ヒソヒソ)
「それと…雪香~?」(ヒソヒソ)
「は、はぃ?」(ヒソヒソ)
遊里さんに首を掴まれて、大人しく自席に戻る二葉さん。
その表情には怯えしかない。
「乳首が弱いなんて、誰でもそういうものよ…。あれ? ちょうど、雪香…ノーブラなんだ~。人の彼氏を
遊里さんは二葉さんの胸を鷲摑みすると、制服のカッターシャツの上から執拗に突起部分を撫でたり、
二葉さんは声を出さないように口を両手で抑え、それを耐えようとするが、小さくはぁはぁ…という甘い吐息が漏れ出す。
女同士でのやり合いってのも何だかエロイ。
遊里さんは意地悪にも首筋もチロチロと舐める。
二葉さんの身体がピクンピクンと反応する。
それに合わせるように、シャツからもはっきりと分かる突起をクリクリと
「…ふぁ…。も、もう…止めて……」(ヒソヒソ)
二葉さんはいやらしく身体をくねらせて、艶めかしい声で囁く。
遊里さんは突起をキュッと摘まむと、身体をビクビクさせて動かなくなった。
どうやら、バス車内でイカせてしまったらしい…。
「ホラ…雪香も弱いじゃないのよ…」(ヒソヒソ)
遊里さんがそう言うと、二葉さんは
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