第2話積み重なる偶然と必然こそ奇跡いや輝石なんだよ

 君は、今までこんな経験をしたことはないかい?

 全てのことがドンピシャにハマる瞬間!


 例えるなら、財布に百円しか無くて、一発台の席に座り、あと何度、自分自身を卒業させようとして玉をはじいたら、大当たりで八千もの玉が放出されてしまったような瞬間である。


 持ってる男とは、こういう男の事をいうのだ。


 ラザニアさんが問い合わせたところ、マジタニさんも是非とも参加したいと快諾。


 私の友人であるエメラルドマウンテンさんが偶然にも自主トレをしようとして、予約していた体育館を使わせてもらえることになり。


 トースッコさんの参加オケーイ。


 オニルさんを応援したいと友人達からの協力表明。


 そして一番の問題であるオニルの予定を抑えろ!


 ミッションはインポッシブルなのか!


 オニルさん実は意外と忙しい方でなかなか予定が開かないし、時代は二千二十一年おりしもコロナの真っただ中!


 そりゃ、ご家庭の事情や方針なども勿論あります。


「こちらマリング、こちらマリング! 聞こえるかラザニア」


「こちらラザニア! 雑音が多いがなんとか聞こえるぞオーバー」


「オニルを確保せよ、オニルを確保せよ」


「こちらラザニア、霧が濃くなってきた! 道が分からないオーバー」


「落ち着けラザニア! 落ちいて月だけを見るんだ! その先にオニルがいる」


「了解オーバー」


 そして深い森を抜け、数多の魔物と戦い、命からがら喉もカラカラのラザニアが見た光景とは!


「その日! 開いてるよ」


「オケーイ」


 こうして最大の難関であったオニルの予定は確保されたのであった。


 だが、本当の戦いはここからだった。


 トースッコさん、ラザニアさんの事務局コンビによる神奈川ダービーの対決種目のアイディア出し。


 必要な資機材、アルコール消毒液、大事なことだからもう一度! アルコール消毒液はウオッカでは代用できません!


 そして、神奈川ダービーまであと3日といった時にラザニアさんからLINEが来た。


 添付ファイルに、神奈川ダービーのしおりが張り付いていた。


 つづく。





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