第17話犬丸と殿様再びの巻

 ―権俵領城下町―


 一通りの指示を終えるとこの後の対策の為に自分も城に戻る兵右衛門…

 その兵右衛門が城に戻る最中の事であった…


「…す、すまん袋に穴が開いていてお金を落としてしまったみたいだ…団子代は払えん…」


「えええええええええ! お客さんそれはないですよ!」


 団子屋の方で何か揉めている様子だった…騒がしいな…と兵右衛門は騒ぎの方へ顔を向ける…

(なっ! あれは…もしや! これは天祐か…)


「すまないが少しよろしいか? 何か揉め事か?」

「あっあなた様は兵右衛門様…実はでございますね…この男が団子代を払えないので…」


「…ふむ…ではこれくらいであれば足りるかな?」

「お、多すぎます」


 財布からあるだけの銅銭を店の店主に手渡した。


「なに構わん…それよりも少しこの男と話をしたい、もう良いかな?」

「へ、へいっ!お代さえ頂ければこちらはそれで」




 こうして兵右衛門と犬丸は再び出会った‥‥

 そしてこの出会いが兵右衛門と犬丸の名を国中に轟かせる事になるとは今の二人には知る由もなかった…

 この時、犬丸二十歳遂に羽ばたく事になる…

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