この世界は超人だらけ

レモン

第1話

俺は只野仁志、どこにでもいるごく普通の一般人

だったが、今では一般人はごく少数になってしまった。


じゃあ、何が普通かだって?

それは人の力を超越した能力を持つ人が今では一般だ。


それは突然の出来事だった。

その日は、誰もがごく普通の生活を送っていた。

会社に行く人、学校に行く人、買い物をする人などみんながみんな普通に生活してい       た。

俺はその時自転車で学校に向かっていた時に空からとてつもなく大きな音が聞えた。

その音はまるで何かが爆発したような音だったよ。

音が聞こえると空は一瞬で赤色に染まり街の人はみな足を止め空を見上げていた。

俺も自転車を止め、空を見上げた。

中にはスマホを手に持ち撮影している人もいた。

空を見上げているとポツッと何かが降ってきて手で拭ってみると赤い液体だった。

それからすぐに赤い液体は空からゲリラ豪雨のように降り始めた。

それが始まりだったのかもしれない。


それから数か月後には、ネット配信サイトでは様々な超能力者が現れ始めた。

マッチやライターを使わずに手から火を出す人

紐で吊るさなくても宙に浮き空を飛べる人

まるで、F1カーのように早く動ける人もいたっけかな?

とにかくいろんな超能力を使える人が現れ始めた。

超能力を使える人曰く朝起きたら使えたとか、普通に生活していたらつかえたとか突然に使えるのが当たり前だったらしい。


これが超能力者時代の始まりだった。


そこから超能力を使える人が爆発的に増え始めた。

政府は赤い雨に打たれた人が超能力を使えるといったが、雨に打たれていない人でも超能力が使えるという人が出てきたのだ。

恐らく蒸発した赤い雨が影響していると政府は言ったが原因は不明だった。

瞬く間に超能力を使える人は増え超能力を持たない人は減っていった。

そして超能力を使えない人を最近では能無しや無能、なんかで呼ばれている。


俺もそのうちの一人だ。

あの時までは。







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