第5話 先生、ちゃんとしましょ? 

※この作品は本編の登場キャラクターたちが、ちょっと不思議な任務を通じてトークを繰り広げる“オマケ”番外会話劇です。本編を読んでいない方でも楽しめるよう構成しています。

 

 

フロース「ディオネア先生、ちょっと分からないところがあるんですけど……。」

 

フロース「あら? ここは……。」

 


(白衣のまま部屋の真ん中で寝ているラルス)


 

フロース「先生、先生。起きてください。」

 

ラルス「ディオネア……ごめんて……ちゃんと片付けるから……やめて……ごめんて……。」

 

フロース「フロースですよ。起きてください。」

 

ラルス「んぁ……? うわっ! フ、フロースか……! びっくりした……。」

 

フロース「そんなにびっくりしなくても……。」

 

ラルス「えっと……ははは……ごめんごめん。」

 

フロース「もう……白衣が汚れるから床で寝るのやめてくださいって言ってるじゃないですか……。」

 

フロース「それに、固いところで寝たら体を痛めますよ? 」

 

ラルス「普通そっちを先に言わない……? 」

 

ラルス「ていうかこの部屋……また? 」

 

フロース「え、先生も来たことあるんですか? 」


ラルス「うん。この間ね。師長とアルデアと3人で。」

 

フロース「すごいメンバーですね……。」

 

ラルス「君は誰と? 」

 

フロース「私はアルデアとミルヴァス教官とでした。」

 

ラルス「平和じゃ〜ん。」


 

(白い壁に浮かび上がる文字)


【特殊任務です。集まったメンバーでソファに座り、お茶とおやつを楽しみながらトークしてください。】


 

フロース「ホント不思議な任務ですよね……。」

 

ラルス「まあ、いいじゃん。たまにはさ。」


 

(テーブルにつく2人)

 

(フロースの方には紅茶とショートケーキ、ラルスの前にはブラックコーヒーとティラミスが置いてある)


 

フロース「わぁ、美味しそう! ちょうど甘いものが欲しかったんですよね! 」

 

ラルス「嬉しいけど、これってどこから出てるんかね……。」

 

フロース「いいじゃないですか。任務ってことだし! 」



(さっそくおやつに手を伸ばし、食べ始める2人)



フロース「んー! 美味しい! 幸せ……。」


 

【自己紹介してください

必須事項:名前、身長、靴のサイズ】


 

フロース「フロース・イーリスです。158cm……靴のサイズ!? えっと、23.5……ですね。」

 

フロース「……こんなことまで聞かれるんですね。」

 

ラルス「ラルス・カヌス。185。靴は確か28cmくらいだったかな。」

 

フロース「大きいとは思ってましたけど、そんなにあったんですね……。」

 

フロース「先生と任務に出ると子供と間違われるの、どうにかなりませんかね……。」

 

ラルス「え、うーん……牛乳、飲んでみたら? 」


 

【1週間休みを取るとしたら、何をしたい? 】


 

ラルス「1週間かぁ。ほんとに取れたら夢みたいだな……。」

 

フロース「まあ……現実難しいですけどね……。」



(ため息をついて紅茶を飲むフロース)

 

 

ラルス「フロースは何すんの? 」

 

フロース「そうですね……。小旅行をして、美味しいもの食べて、可愛い服とか買いに行きたいです。」

 

ラルス「誰と? 」

 

フロース「は? え? だ、誰とって、何でそんなこと聞くんですか! 」

 

ラルス「え? 違うの? てっきりミル……」

 

フロース「もう! からかわないでください! 」


 

(カップをソーサーにガチャリと置くフロース)


 

フロース「先生は何するんですか! 」


 

ラルス「俺は温泉めぐりしたいなぁ。昼間っから酒飲んじゃったりして。」

 

フロース「おじいさんみたいですね……。」

 

ラルス「ははは、いいね。じいさんみたいな生活して1週間。最高。」

 

フロース「それでいいんですか……。」


 

【私服どんなん? 】


 

ラルス「白衣ないだけで大体こんな感じよ。」

 

フロース「え……服、買わないんですか? 」

 

ラルス「4年くらい前に1着買った……かな? 」

 

フロース「えー……。オンオフちゃんと切り替えないと辛くないですか? 」

 

ラルス「仕事も生活の一部。それに、なんやかんやこの服動きやすいし、着たまま寝てもシワにならないしさ。」

 

フロース「先生……あの……ちゃんとしましょ……? 」

 

ラルス「ははは、フロース、師長みたいなこと言ってる。」



(ティラミスを大口で食べるラルス)


 

フロース「笑い事じゃないんですが……。」

 

ラルス「フロースは私服持ってんの? 」

 

フロース「その聞き方やめてください! 」

 

フロース「19の女ですよ? 持ってるに決まってるじゃないですか……。」

 

ラルス「すごい。ちゃんとしてる。」

 

ラルス「でもさ、正直よ? 服あっても着るタイミングなくない? 」

 

フロース「……正直……そうですね。」

 

ラルス「だよね! やっぱほらフロースもそうなんじゃん。」

 

フロース「いやでも、私は仕事の行き帰りでちゃんと着替えてますし、ミリカさんと出かける時とか……ちゃんとおしゃれしてますから! 」

 

フロース「先生と同じレベルには考えて欲しくないです! 」

 

ラルス「辛辣。」


 

【最近の休みは何してた? 】


 

ラルス「報告書の件で軟禁されてたかな。」

 

フロース「燃やしたりするからですよ……。」

 

ラルス「なんで知ってんの? 」

 

フロース「師長がすごくイライラしてましたから。」

 

フロース「あの人、たまに独り言すごいじゃないですか。ボヤいてるの聞こえちゃって。」

 

ラルス「げっ……やめて欲しいなぁ無意識に俺のやらかしを巻き散らかすの。」



(渋い顔でコーヒーをすするラルス)

 

 

ラルス「フロースは何してたん? 」

 

フロース「私は買い出しに行ってましたね。」

 

ラルス「自炊してんだもんなぁ。偉いよねほんと。」

 

フロース「普通ですよ。」

 

ラルス「ちなみにいつもどんなの買ってるの? 」

 

フロース「そうですね……卵とか、野菜が多いですね。あとはお酒とか。」

 

ラルス「見かけによらず飲むよね。酒好きなん? 」


 

(いちごを頬張るフロース)


 

フロース「好きなわけじゃないですけど、酔って全部忘れたい時ってありません? 」

 

ラルス「ははは、不健全。最高。」



【お相手に一言メッセージをどうぞ。】


 

ラルス「俺締切とか聞いたそばから忘れちゃうからさ、フロースがアシストしてくれて毎日助かってるよ。これからもよろしく。」

 

フロース「そんな……。私も先生に色々教えて頂けて勉強になってます。こちらこそよろしくお願いします。」

 

フロース「ただ、もう少ししっかりして欲しいですかね……。」

 

ラルス「ははは、それは、すまん! 」


【たくさん話してくれてありがとう。】


 

【また来てね。】


 

(現れる扉)


 

フロース「終わりましたね。」


ラルス「休憩タイム終わりかぁ……。よっし、午後も頑張りますか! 」


 

(扉をくぐる2人)

 



本編は毎週金曜21時に公開しています! 

現在第13話まで更新中! 

Lumina Linea~エメラルドの糸使い~

https://kakuyomu.jp/works/16816700426578765312

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