第19話 最終決戦! 夢を守って! マジカル☆ドリーマーズ!
19-OP 絶体絶命のピンチ
夢喰いの拳がバタフライの腹部を直撃する……はずだった。
「マッスル!」
なんとコンパクトからマッスル・マジカルフェアリー・マッチョが現れて、夢喰いのパンチを自身の腹筋で防いでくれていたのだ。精霊だから実体を持たないのだが、魔力を腹筋に集中させてバリアを貼ったのだ。
「夢喰いさんよぉ! 俺の相棒に手出しはさせないゼェ!」
マッスル・マジカルフェアリー・マッ(以下略)のセリフを聞くと、夢喰いはニヤリと笑って隣にいたエターナル、オーシャン、イノセントに向かって回し蹴りを放った。すると、同じくそれぞれのコンパクトからセンチュリー・マジカルフェアリー(以下略)、クリスタル・マジカル(以下略)、ミックスアイ・マ(以下略)が現れて夢喰いの攻撃を防いだのだ。
「くっ、いまいましい精霊どもめ!」
夢喰いは一旦距離を置き、力を込めると両手から真っ黒い闇の魔法を精霊たちに向かって発射した。
「まずはお前らから消し去ってやる!」
強力な魔法が精霊たちに直撃する。それも全てマジカル☆ドリーマーズを守るため。精霊たちは避けることはせず、自身の持つ魔力を防御に全振りし、ただひたすらに夢喰いの魔法に耐える。
「ぐっ、このままじゃ本当に消されちまうゼェ!」
初めは余裕を見せていたセンチュリーも次第に焦りの色が浮かんできた。攻撃を受け続けることで魔力はどんどん削られてきて、四人の精霊の体が薄くなってくる。
「だめ! 早くコンパクトに戻って! でないと消えてしまうわ!」
エターナルが後方からセンチュリーに話しかけるが、彼は「そんなことしたら、エターナルが攻撃をくらっちまうだろ! あとはまかせたからな……こいつを倒したら一緒に創世記のライブ行こうぜ!」といかにもな死亡フラグを立てたまま動こうとしない。
「なんとか、なんとか助ける方法はないの?」
イノセントが目の前で体を張っているミックスアイに尋ねる。
「……真の最終形態なら一緒に戦えるのだが……その……姿がなぁ……」
「……あなた方を失うぐらいなら、そんなの……我慢してみせます!」
えっ!? バタフライとエターナルがびっくりしてイノセントの方を向いた。精霊たちを守るためにというのはわかるけど……あの姿になっちゃうの!? 一瞬、自分があの姿になることを想像して鳥肌が立ってしまった二人だったが、ゴクリと唾を飲み込むとうん、とうなづいた。
オーシャンは特に嫌な顔も見せずにイノセントの意見に同意した。だって、白衣を着るだけだから。
「うおおおお、興奮するナァ! バタフライ! あの筋肉で思いっきり戦おうぜ!」
四人のコンパクトがそれぞれの色……緑、黄色、青、白に輝く。
プリンセスは一人、呆気にとられてその様子を眺めていた。
☆★☆
【魔法少女マジカル☆ドリーマーズ 主題歌】
夢を守って! マジカル☆ドリーマーズ
歌:M and W
どんなにつらいときでも 夢は逃げださないから
あきらめないで そんなときは 助けに行くよ マジカル☆ドリーマーズ
朝日が眩しい 今日も素敵な一日 始まる気がするよ
楽しい出来事が 私たちを待っている
<RAP>
いつの間にか忘れかけていた 空見上げれば虹かかっていた
夢は叶えるためにあるんだよ 雨は必ずいつかやむんだよ
夢を夢のままで 終わらせないで
君は君のままで 変わらないで
</RAP>
あと一歩先に広がる未来 勇気の魔法かけてあげるよ
どんなに涙流れても 夢は離れないから
忘れないで そんなときは 思い出してね マジカル☆ドリーマーズ
忘れないで どんなときも 君の味方 マジカル☆ドリーマーズ
☆★☆
この番組は「攻撃魔法が苦手で追放された僕が冒険者として成功する方法〜陰キャ防御魔術師のパーティー経営~冒険は金策と人事である〜 作者:ミンミンこおろぎさん」の提供でお送りいたします。
【コマーシャル】
ウィザードリィっていうロール・プレイング・ゲームを知っていますか? 自分で六人の仲間を作成しダンジョンの奥深くに潜っていき、ボスを倒したり、お宝を見つけたりするという内容のゲームです。
これは、そのウィザードリィを体現したようなストーリーで、主人公のクリフが個性豊かな仲間とともにダンジョン攻略を行なっていきます。「はい、俺強い!」「あれ、クリアしちゃった?」みたいなご都合主義は一切なく、地道にコツコツと戦略を立ててダンジョンを進むその姿は、まるでウィザードリィをキャラクター目線で小説化したようにも感じるのです。
既に物語は13章、200話に迫る勢いなので追いつくのは大変かもしれませんが、地道にコツコツ系が好きな方にはたまらないのではないでしょうか。
【攻撃魔法が苦手で追放された僕が冒険者として成功する方法〜陰キャ防御魔術師のパーティー経営~冒険は金策と人事である〜のページ】
https://kakuyomu.jp/works/16816700426354584244
※ 僕が楽しませてもらっている小説などを勝手に紹介させていただいています。(といっても、次回で完結しちゃいますが……)
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