第15話 四人目の魔法少女! マジカル・イノセント登場!

15-OP 目を見て発動するのなら

「ミックスアイ! あなたの魔法のタネはわかったわ、観念なさい!」


 李紗が威勢のいいセリフとともにバックヤードを飛び出した。もちろん、目をしっかりと閉じたまま。そして「いたっ! ちょっと何この机!」とそこらにある机や椅子にぶつかりながら(そして時折、うっすらと目を開けて場所を確認しながら)ミックスアイの目の前までやって来た。

 そこでも当然、目は閉じたままである。

 

 ミックスアイは突然、勢いよくやってきた一人の女子高生を不思議そうに見つめてしばらく考えると、ポンと手を叩いて「おお、誰かと思えばマジカル王国の王女リーサか!」と気づいたようだった。

(ミックスアイは夏の海岸で蝶介とは会っているが、他のメンバーとは面識がないのだ。しかも、既に魔法をかけた蝶介たち三人の少年少女がマジカル☆ドリーマーズということも知らないのである。リーサとマーヤのことは第6話で夢喰いから情報をもらっているという設定で話は進んでいくよ!)


「ほら! もうあなたなんて怖くないんだから! かかってきなさいよ!」


 李紗は目を閉じたまま、ぶんぶんと拳を握ってパンチを繰り出す真似をする。


「ほう、気づいたか……さすがはマジカル王国の王女よ……。しかし、私の魔法が洗脳だけだとおもっているのか?」

 呆れた顔をしてミックスアイは李紗に近づき、でこぴんをお見舞いする。


「痛っ! 物理攻撃は卑怯じゃない!」

「戦いに卑怯も何もあるものか! ほら! 目を開ければいいじゃないか!」


 相変わらず目を閉じたままの李紗に対してミックスアイは容赦無く、でこぴんを続けていく。


「ちょっ、やめなさいったら!」

「やめてほしければ目を開けるんだ!」

「嫌よ!」


 戦っているのか、ふざけているのかわからない二人の姿を見ながら、真弥は半ば呆れながら「もう、お姉さまったら!」と、二人のもとへと走り出した。




【魔法少女マジカル☆ドリーマーズ 主題歌】

 夢を守って! マジカル☆ドリーマーズ

 歌:M and W


 どんなにつらいときでも 夢は逃げださないから

 あきらめないで そんなときは 助けに行くよ マジカル☆ドリーマーズ


 朝日が眩しい 今日も素敵な一日 始まる気がするよ 

 楽しい出来事が 私たちを待っている


 <RAP>

 いつの間にか忘れかけていた 空見上げれば虹かかっていた

 夢は叶えるためにあるんだよ 雨は必ずいつかやむんだよ

 夢を夢のままで 終わらせないで

 君は君のままで 変わらないで

 </RAP>


 あと一歩先に広がる未来 勇気の魔法かけてあげるよ


 どんなに涙流れても 夢は離れないから

 忘れないで そんなときは 思い出してね マジカル☆ドリーマーズ


 忘れないで どんなときも 君の味方 マジカル☆ドリーマーズ

 



 この番組は「Kakuyomu Hyper Reader 作者:hoge1e3さん」の提供でお送りいたします。

【コマーシャル】

プログラマーであるhoge1e3さんがすごいものを作ってしまいました。その名も「Kakuyomu Hyper Reader」

なにがすごいって、物語中の単語を拾ってくれるんですよ。Wordでいうところの「検索」機能をweb上でしちゃうんです。

まあ、百聞は一見に如かず。一度やってみてください。五分あれば面白い体験ができますから。

【Kakuyomu Hyper Readerのページ】

https://kakuyomu.jp/works/16816927860034126633

【Kakuyomu Hyper Readerを使って作った「勇者レベル0」のページ】

https://www.tonyu.jp/khr/?w=104386

※ 今回から僕がお世話になっている小説などを勝手に紹介させていただきます。(といっても、あと数話で完結しちゃいますから、そんなに紹介できませんが……)

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