第6話 マーヤの誘惑! 超天才は敵になる?
06-OP 新たなる敵、誕生
ここはマジカル王国。
すでに生きとし生けるものは全て夢を奪われて意識を失っているので、世界がしんとしていた。お城の最上階では、国王とリーサを庇った王妃が今も倒れたままである。
あの日の「夢喰い」の襲撃以来、時がとまったようだった。
そんなマジカル王国の外れにある洞窟の中。
未だ完全復活を遂げていない「夢喰い」と、片膝をつき、首を垂れてじっとしているマーヤの姿があった。
「すみません、夢喰い様。もう一度だけチャンスをください」
「……」
マーヤは夢喰いの返事を待っている。
「次が最後だと思え……もう失敗は許されないのだ」
その言葉とともに、大量の黒いオーラがマーヤの中に流れ込む。「ぐっ、がはっ!」と苦痛に悶えながら、彼女はそれを全て自身の体内へと吸収した。
「はぁはぁ……わかりました。どんな手を使ってでも、かならずリーサたちを仕留めてみせます」
そう言うとマーヤは異空間魔法によって姿を消した。
そのあと、夢喰いの前に四つの人影が現れた。そしてマーヤと同じように全員がひざまづいて、目の前にいる自らの王に対して敬意を表す。
「マーヤはもう使い物にならない……人間界でリーサを三度も仕留め損なっている……どうやらリーサを手助けする魔法少女も出現したらしいからな……」
夢喰いの低く威圧感のある声が、洞窟内に響く。
「お前たちも人間界に行き、リーサと魔法少女たちを始末するのだ。使い物にならないと判断したらマーヤもまとめて始末してかまわん」
「はっ!」
四つの影はさっとその場から消えていなくなった。まだ第6話だから正体を明かすわけにはいかないのだ。
おそらく一人一人順に登場して、倒されるたびに「やつは四天王の中でも最弱……」とか「人間ごときに負けるとは我らの面汚しめ」とかお決まりのセリフを言うはず……である。
☆★☆
アニキ! アネゴ! 僕もマジカル☆ドリーマーズに入れておくれよ! えっ、入りたいからって入れるものじゃない? この超天才の僕を入れないと、あとで後悔するぞ! そんな超天才の僕が大活躍する第6話の始まりです!
【魔法少女マジカル☆ドリーマーズ 主題歌】
夢を守って! マジカル☆ドリーマーズ
歌:
どんなにつらいときでも 夢は逃げださないから
あきらめないで そんなときは 助けに行くよ マジカル☆ドリーマーズ
SUNSUN 朝日が眩しい 今日も素敵な一日 始まる気がするよ
FUNFUN 楽しい出来事が 私たちを待っている
<RAP>
いつの間にか忘れかけていた 空見上げれば虹かかっていた
夢は叶えるためにあるんだよ 雨は必ずいつかやむんだよ
夢を夢のままで 終わらせないで
君は君のままで 変わらないで
</RAP>
あと一歩先に広がる未来 勇気という魔法かけてあげるよ
どんなに涙流れても 夢は離れないから
忘れないで そんなときは 思い出してね マジカル☆ドリーマーズ
忘れないで どんなときも 君の味方 マジカル☆ドリーマーズ
※1 作曲していたら、ちょっと歌詞と合わない部分が出てきたので、この度一部修正を加えました。以前の主題歌の歌詞は変えていません。
この番組は「ウルフRAP教室」「冥界の恋する乙女さん(個人)」の提供でお送りいたします。
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