カクヨム9カ月

 今月はほとんど文字を書いていません。ちょっと反省。やはり文字を書いていないと脳はサビます。

 何をやっていたかと言えば、空いた時間はプログラム書いてたことが多かったかなと。形態素解析が面白くて仕方ないんですよ。それはそれで楽しかったけど。プログラミング以外にも、もう一つ特筆すべきことがあります。


■取材旅行へ行ってきた


 かねがね調べたいことがあったので、南海の孤島まで調査に行って来ました。インターネットで調べきれないときは、現地へ足を運んでフィールドワークするのが一番です。良い風景、いい空気にふれることでリフレッシュにもなるし、現地の方と話をするのは良い刺激を受けます。たいへん面白い知識を蓄積している人にも出会えたし、ちょっとコンサルタント的なこともやってきました。

 後悔したのはやはり名刺を作っておくべきだったなってこと。人と会うときは必要ですね、たとえ趣味であっても。


■昔の無謀な取材旅行をアウトプットしておく


 取材といえば、若い頃、原稿を書いていて、遠野のこの位置からこの山が見えるかどうかで考え込んだことがあったんです。地図を見てもわからないし、インターネットなんて便利なものがまだない時代です。じゃあ、この目で見てくるかと新幹線に飛び乗り、遠野まで行ってみてきたことがあります。たまたま新幹線の回数券が余ってたことも背中を押してくれました。

 午前中に家を出ても遠野に着いたときはすでに夕方。遠野駅のある釜石線は本数も少なく、現地に滞在できる時間は、ほんの15分ほどしかありません。それを超えると帰りの新幹線がなくなってしまうからです。

 で、夕暮れの遠野駅の道端で、私は若奥さん風の通行人を捕まえて尋ねました。

「すいません、このヘンから○○山は見えますか?」

「○○ですか? ここからは見えないですねぇ」

 突然話しかけられたことに驚きながらも若奥さんは親切に教えてくれました。それとともに〇〇の正しい現地の発音も分かって、一挙両得。

 すぐさま帰りの電車に飛び乗り、新花巻で「南部せんべい」と「かもめの卵」(まだ美味しかった頃の。いまのはマズいよね、作っている人には申し訳ないけど不味い)を買って帰ったのでした。

 んで、自信たっぷりに「ここから○○は見えない」と地の文に書き込んだのです。地の文ですよ、地の文。重要なトリックとかではなく。情景描写のためだけに、よく遠野まで見に行ったよなぁ。若いっていいなぁ、って思ったけど、やっていることは全然変わってないじゃん、わし。執筆中は精神年齢を20歳に設定してるから、仕方ないか(笑)


 なんにせよ、大きなウソは周りを小さな事実で固めておくからこそ活きるのです。

なんてな(^ー^)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る