エピソード4 救援活動
午後14時00分。
浮上航行をしていたアレス級攻撃型潜水艦の艦内では軽めの昼食を食べていた。
艦長のメルストリアと水雷長のアメリア、機関長のユラの3人は人種族なので、三食素のバランス取れた食事だが、亜人族の
「じゃあ、お手を合わせて・・・!頂きます!」
メルストリアが合掌して目の前の食事にお辞儀すると同時に他の乗員もお辞儀した。
「今日も異常無し。ん?アレは・・・」
見張りをしていた給仕員の1人が双眼鏡越しに火災が起きて船ごと傾斜している輸送船の旗印をつけた1隻の船を見つけた。
「輸送船発見!攻撃を受けた模様!」
甲板で昼食を食べていた艦長などの乗員がその声を聞き、急いで艦内に戻った。
「輸送船の名前は、クレカドールといいクレカ公国船籍です。確か・・・回航中だったはず」
聴音席につくとすぐにラビアは輸送船の音紋解析を行ったところ、クレカドールという排水量5000tという小型の輸送船ということがわかった。
「ラビア。確かクレカ公国とは商売同盟だったよな?」
「は、はい。あ、たった今、輸送船からSOSを受信・・・被害甚大、死傷者多数ーー救援求む!艦長!!」
「輸送船クレカドールの横につけろ、両舷前進全速!」
「ーー両舷前進全速!」
「ラビア!輸送船に打電。こちらアレス、救援に向かう。送れ!」
「了解です」
午後14時25分、浮上航行をしていたアレス級攻撃型潜水艦は全速力で輸送船クレカドールの救援に向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます