エピソード1 エルドリア帝国沖
午前01時02分、艦内の空気を交換するために浮上して居たアレス級攻撃型潜水艦の1番艦アレスはエンジンを停止して居た。
「艦内空気、熱い…」
「ハハハ!それはだって、機関を回していたら熱くなるよ」
「機関室がゆでだこ状態だった」
甲板で久しぶりの海水浴をしているのは、機関室勤務の人種族だ。艦内の呼び名は、ユラ。性格は温厚だが、メルストリアの前では強情で腕は確かな機関長だ。
「ダッ、ハハハ!」
「むぅ…笑い事じゃない!」
ゲラ笑いしているメルストリアをジト目で見つつも、いつも通りと言うように海中に潜っていった。
午前01時12分、艦内の空気を一新したアレス級攻撃型潜水艦は再び暗い海の底へと潜って行こうとして居た。
「艦内に総員退去完了」
「機関始動、潜航せよ!」
「潜航、開始!」
ゆっくり前のめりになっていく艦内をけたたましくブザーが鳴り響いて居た。
「現在の深度は250。アクティブ・ソナー、起動」
「総員、常務に戻れ」
こうして海底に戻ったアレス級攻撃型潜水艦はまた、静かに海底を航行し始めた。
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