ちょっとしたお願い

越智悠梨「‥‥ねえ京也、わたしたちって幼馴染だよね」


浦野京也「ああ」


悠梨「つまりどんな時でも一心同体一蓮托生責任転嫁運命共同体だよね?」


京也「‥‥二つほどおかしいものがあった気がするが、円滑な進行のために黙っておこう」


悠梨「‥‥それ言ったら同じだと思うの私だけかな」


京也「それで?結局なんの話なんだ?」


悠梨「あ〜そうそう、幼馴染のよしみでちょっとしたお願いがあるんだけど‥‥」


京也「なんだ?金なら貸さんぞ?」


悠梨「そんなぁ!ひどいよ京也!」


京也「まさか本当に金目的だったとはな!」


悠梨「‥‥だって昨日使っちゃったんだもん」


京也「ああ〜珍しくお前『荷物持ちにも休養を与えなくちゃね』とか言って俺を連行せずに一人で買い物行ってたっけ。‥‥俺が荷物持ち扱いされてるのは解せないが」


悠梨「そうそう!‥‥というわけでお金貸して?」


京也「はぁ‥‥何を買うつもりだ?」


悠梨「そりゃぁドリーム○ャンボ宝くじ‥‥」


京也「諦めろ」


悠梨「そんなぁ!」


京也「(‥‥そういえば、来週俺の誕生日か。もしかして悠梨の買ったものって‥‥まさかな)」

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