こういう時のために

越智悠梨「京也〜好きな食べ物は何〜? 」


浦野京也「何急に……強いて言えばラーメンかな」


悠梨「……京也」


京也「何」


悠梨「そこに愛はあるんか? 」


京也「……あるから好きって言ったんだろ?」


悠梨「……ワンモアプリーズ」


京也「だから……って、悠梨何持ってるんだ?」


悠梨「ギク」


京也「なんか細長いはんぺんみたいなやつ……電子機器っぽいな」


悠梨「ま、まあ気にしないで! どうぞ!」


京也「はぁ……あるから『カチ』好き『カチ』なんだろ。……これでいいか?」


悠梨「……よし」


京也「何が『よし』だよ」


悠梨「まあまあ、気にしたら負け!」


京也「……負けたくねぇな」


―――その日の夜


『好き』『好き』『好き』『好き』


悠梨「はうぅ……ボイスレコーダー持ってて良かった……」


その頃の京也「悠梨のやつ、なに持ってたんだ……?」

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