年末特別編 二人の大晦日

浦野京也「さて、年越しぐらいは自堕落幼馴染から離れてゆっくり――」


ピンポーン


京也「(?何か頼んだかな)はい。どちらさまで…」


越智悠梨「京也!完璧美少女の悠梨ちゃんが来てやったよ!」


京也「帰れ」

――

悠梨「…なんだかんだいって入れてくれる所、良いと思う。伸ばしていこう!」


京也「よし、帰れ」


悠梨「ちょっとまってよ!お母さんが『浦野さんとこで年越しそば食べてきなさい』って!」


京也「はぁ…この子供に、あの親あり…か。」


悠梨「まあまあ。そろそろ年越しだし、食べよ!」


京也「はぁ…」

――

悠梨「年、越したね」


京也「……」


悠梨「どうしたの京也…あ」


京也(すう、すう…)


悠梨「もう…こんな所で寝ちゃって…いたずらしちゃうぞ?」


京也「ん…悠……梨」


悠梨「っ!!…あーもう。寝顔、かわいいなぁ。えっと…毛布は…」


パサッ…


悠梨「今年もよろしくね。――大好きだよ」

――

京也「ん…あれ?こんな所で寝ちゃってたのか。時間は…2時か」


(――大好きだよ)


京也「…なんか悠梨の声が聞こえた気がしたな…覚えて無いけど」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る