第2話 同じ時間、同じ場所
「なにこれ?」
神楽姫子がカラオケボックスでそのチラシを手に取ると、その紙を眺めた。そこには隊員募集との文字が記載されている。最初は自衛隊の募集の事かと思っていたが、どうやらそうではないらしい。それには、最近日本でも配備されたTYPE-FJの隊員募集の絵がカッコいいロボットと共にプリントされていた。
「ああそのチラシ、何だかよくわからないお兄さんが無理やり置かしてくれって言って、急に置いていったのよ。うちでは断っていたのだけれど、そんな所に置いていったのね」
カラオケボックスの店員が事情を説明すると、姫子が手に取ったチラシを受け取り、ゴミ箱へと捨てた。
「あの、そこまでしなくても。持って帰ってもいいですから」
慌てた姫子は、それを取り出そうとすると、カラオケボックスの店員は不思議そうな顔をするのであった。ドジっ子みたいな感じがする姫子は、それを手にして、店を出ていくのである。
季節は冬、クリスマスも近いとある都会の場所で、姫子は友人とこれから約束をしていたのだが、いつまでも同じ日常がずっと来ることは無かった。
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