第30話 登校時でのひととき 前編

「おはよう」

「おはよう・・・。大丈夫、調子悪そうだけど・・・」


「そうかしら・・・?ちょっと寝不足で・・・?」

「身体は十分に気をつけてね」


「ありがとう。

 武田くん・・・。

 ちょっと・・・」

なんか、モジモジしている。


「どうしたの?」

「うん・・・」


「もしかして、僕とつきあうの辞めたいの?」

「なんで!そんな事は絶対にない」


なんか、怒らせてしまった。

怒った顔も絵になるけど・・・。


「ごめん。それならどうしたの?」

「私、武田くんに悪い事をしたかも・・・」


「悪い事?浅井さんが・・・」

「うん。

 武田くんが断りにくい状況で私が告白してしまったし・・・」


「そんな事ないよ。

 いろんな事があったけど、僕は、嬉しかったよ。

 僕が男らしくないだけで・・・。

 僕が悪いだけだし・・・。

 僕も浅井さんの事が気になっていたし・・・。

 好きだよ」

「それなら、良かった。

 けど、私は、結婚するまで身体を許すつもりがないよ」


「うん。それも一つじゃないの?」

「そうなんだけど・・・。高校生の男の子って・・・。

 犯りたい盛りって聞くし・・・」


「まぁ、そうなんだけど・・・。

 けど、僕は尊重したいと思っているよ」

「ありがとう。けど、大丈夫なものなの?」


「たぶん・・・。まだ童貞だし・・・」


二人とも真っ赤な顔をしている。

沈黙が続いた。


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武田信長:高校2年生

 中学1年生から上杉愛美とつきあっていたが・・・。

 文化祭に愛美と別れ、桜美とつきあう事に・・・。

 そして、夜の繁華街に二人で消えて行き噂にはなっているけど、

 まだおっぱいすら触っていないらしい。 


上杉愛美:通信高校の生徒

 中学1年生から武田信長とつきあっていたが・・・。

 文化祭の打ち上げで信長から追及され、振られる。

 学校に居づらくなって退学する。

 その後、秀吉に脅されてセフレの関係に・・・。

 

松永秀吉:高校2年生

 上杉愛美と一緒にホテルから出てくる所を武田信長に目撃される

 そして、文化祭のベストカップルコンテストで優勝するも、その挨拶で

 浅井桜美から別れを言われる。

 隠しているが、女癖は悪い。


浅井桜美(さくら):高校2年生

 学校で一番人気と言われる美女でスタイルも良いらしい

 文武両道で学年1位の成績を誇る

 松永秀吉とつきあっていたが、文化祭のベストカップルコンテストで

 優勝し、その挨拶で松永秀吉へ別れを宣言し、信長に告白する。

 そして、夜の繁華街に二人で消えて行き噂にはなっているけど、

 まだおっぱいすら触らせていないらしい。 


朝倉咲良:高校2年生

 浅井桜美の親友

 体格は良くないが、テコンドーの元中学生チャンピオンらしい

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