第27話 愛美のその後・・・ (4)

私たちにお金はない。

ホテルなんて行くお金が・・・。


あの事件で、秀吉も小遣いを減らされたらしい。


「今日、セックスしようぜ」

「どこでするの?」


「公園で良いだろう」

「絶対に嫌。

 誰に見られるか解らないのに・・・。

 また、誰かに見られたら・・・」


その日はしなかった。

良かった。諦めてくれて・・・。


・・・


数日後、秀吉はテントを持ってきた。

2人用のドームテントを・・・。


「これでどうだ?」

「えっ・・・」


「これなら、見えないだろう」

「たしかに・・・。見えないけど・・・」


「我がまま言ってんじゃねぇ!」

「解った。けど、盗撮した動画を消して欲しい」


「消す訳ないだろう」

「お願い。今日、セックスするから・・・」


「俺が満足したら、動画は消してやる・・・」

「この鬼畜・・・」


「なんとでも言えよ。犯るぞ」


秀吉は、女ったらしだけあって、上手だ。

私の中に快感が・・・。

心が溶かされるように・・・。

身体は喜んでいるけど・・・。


なんで、こんな奴に・・・。

なんたる屈辱だ・・・。


・・・


終わった。

シャワーもない。

気持ち悪い。


早く家に・・・。


家でスマホを触っていた。

なんか、空き容量が少ない。


何に使ったのか?


ボイスメモが容量を使っている。

何これ・・・。


秀吉に脅されているボイスメモが・・・。


これは残しておいた方が・・・。

クラウドにも・・・。


どう使えば良いか解らないけど・・・。


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武田信長:高校2年生

 中学1年生から上杉愛美とつきあっていたが・・・。

 文化祭に愛美と別れ、桜美とつきあう事に・・・。

 そして、夜の繁華街に二人で消えて行った。


上杉愛美:通信高校の生徒

 中学1年生から武田信長とつきあっていたが・・・。

 文化祭の打ち上げで信長から追及され、振られる。

 学校に居づらくなって退学する。

 その後、秀吉に脅されてセフレの関係に・・・。

 

松永秀吉:高校2年生

 上杉愛美と一緒にホテルから出てくる所を武田信長に目撃される

 そして、文化祭のベストカップルコンテストで優勝するも、その挨拶で

 浅井桜美から別れを言われる。

 隠しているが、女癖は悪い。


浅井桜美(さくら):高校2年生

 学校で一番人気と言われる美女でスタイルも良いらしい

 文武両道で学年1位の成績を誇る

 松永秀吉とつきあっていたが、文化祭のベストカップルコンテストで

 優勝し、その挨拶で松永秀吉へ別れを宣言し、信長に告白する。

 そして、夜の繁華街に二人で消えて行った。 


朝倉咲良:高校2年生

 浅井桜美の親友

 体格は良くないが、テコンドーの元中学生チャンピオンらしい

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