第20話 呼び出し・・・ 後編

「名誉棄損や侮辱に関しては、相手の捉え方だけど、攻撃してきたら、提出する気だろう」

「はい。先生には勝てませんね」


「何年、先生をやっていると思うんだ」

「そうですね。

 同じ時間に浅井さん、松永、上杉の3人とも呼び出しされていますよね」


「そうだ。

 お前たちの事だから、武田と浅井の証言は辻褄もあっていると思うから、

 問題は、松永と上杉だな。

 特に上杉は・・・」


雑談をしながら、先生との面談は終わった。


愛美は、あの夜から裏アカを使って浅井さんと僕の攻撃をたくさんして

いたらしい。

逆に名誉棄損や侮辱にあたるような・・・。


・・・


最終的に、誰にもこの件での処分はなかった。


けど、愛美は、この学校に居づらくなったらしい。

そのまま、フェードアウトして・・・。


秀吉は、逞しかった。

そういう点では・・・。


今でも学校にいる。

けど、彼女は・・・。


噂では、学校外ではいるらしいけど・・・。



一方、僕たちは・・・。

さすがに女性の浅井さんに直接的な聞き方をする人はいないみたい。

けど、僕には・・・。


「武田、浅井とはどこまでしたんだ?」

「ノーコメントで・・・」


僕はこれを貫いていた。

浅井さんも聞かれる事はあるけど、同様にノーコメントで・・・。


その為、この事は誰も知らない。

当事者である、信長と桜美のみで・・・。




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武田信長:高校2年生

 中学1年生から上杉愛美とつきあっていたが・・・。

 文化祭に愛美と別れ、桜美とつきあう事に・・・。

 そして、夜の繁華街に二人で消えて行った。


上杉愛美:高校2年生

 中学1年生から武田信長とつきあっていたが・・・。

 文化祭の打ち上げで信長から追及され、振られる。

 

松永秀吉:高校2年生

 上杉愛美と一緒にホテルから出てくる所を武田信長に目撃される

 そして、文化祭のベストカップルコンテストで優勝するも、その挨拶で

 浅井桜美から別れを言われる。


浅井桜美(さくら):高校2年生

 学校で一番人気と言われる美女でスタイルも良いらしい

 文武両道で学年1位の成績を誇る

 松永秀吉とつきあっていたが、文化祭のベストカップルコンテストで

 優勝し、その挨拶で松永秀吉へ別れを宣言し、信長に告白する。

 そして、夜の繁華街に二人で消えて行った。 


朝倉咲良:高校2年生

 浅井桜美の親友

 体格は良くないが、テコンドーの元中学生チャンピオンらしい

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