第11話
「あなたは!!」驚いてボクは息を飲んだ。
「ご機嫌よう。カイト!!」
見返り美人とは彼女のことかもしれない。
「未央奈さん!!」そうだ。
元彼女の原田未央奈だ。
なんで彼女が、このスイートルームにいるのだろう。
「フフ、未央奈が一緒の部屋にいてビックリしたかしらァ……!!」
ボクのすぐ後ろで、白鳥ユリアが微笑んだ。
かすかに香水の匂いが漂っている。
「うッ!! そうか。この香水の匂い……。
未央奈さんのモノと一緒なんだ!!」
道理で嗅いだ覚えがあるはずだ。
「ええ、そうよ。未央奈にあなたのプライベートを探ってもらったの!!」
「ボクのプライベートを!!
どういうことですか。ユリアさん!!
あなたと未央奈さんは、どういう関係なんですか?」
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