第3話 ほんの十秒もあれば子供を作れるでしょ✨🤭✨✨

「じゃァ、さっそく子供を作りましょうか」

 まるで、一緒にゲーセンでも行ってゲームをたのしむような口ぶりだ。



「えェ……ヾ(*’O’*)/ な、なんですッてェ」

 ボクは驚きのあまり声がひっくり返りそうになった。



「な……!!」一斉に、周辺の客らも彼女のひとことに息を飲んだ。


「うゥ……!!」女性のホールスタッフも驚愕してテーブルに置くグラスを持つ手が震えてしまった。


 かすかにグラスが揺れて、カチャカチャッと氷とぶつかる音を響かせた。



「し、失礼しました」慌てて接客した女性スタッフも頭を下げ謝った。


「いいえ、構わなくてよ!!」

 白鳥麗香は笑顔で応えた。



 女性スタッフは、足早にスタッフルームへ引き上げていった。まるで逃げるような足取りだ。



「じゃァ、カイト!! 取り敢えず、さっさと結婚しましょうか」

 白鳥麗香は、グラスを手にして微笑んだ。



「えェ……(☉。☉)!!!」ボクは、あ然として目を丸くした。


 なにを言っているんだろう。『さっさと結婚しましょうか……』だって。

 さっきから、この美女は初心ウブなボクをからかっているのだろうか。




「フフゥン……( ꈍᴗꈍ)!! 聴こえなかったかしらァ!!」


「いえ、あのォ……、ちゃんと聞こえましたけど。ついさっき、会ったばかりですよねェ。ボクたちは!!」

 どんな怒濤の展開なんだ。



 確かに結婚を前提とした見合いではあるが会った途端、結婚を切り出すのは、いくらなんでも早急だ。




「あァら……(. ❛ ᴗ ❛.)!! ほんの十秒もあれば子供くらい作れるでしょ!!」

 可愛らしく笑みを浮かべ、とんでもない発言をした。



「えェ……(・o・;) !!!」



「……!!」周りの客らも絶句して彼女の話しに聞き耳を立てている。









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