死神物語

じゃがりこ

俺の死神物語

 また寝坊してしまった。完全に昼夜逆転している。最近は人を殺すのをサボり過ぎた。早く人を殺さなければ。おっと、自己紹介が遅れた。俺は死神、まぁ『死神』って言うのも人間が勝手に呼んでるだけなんだが、いや、名前なんてどうでもいいんだ、そんなことより、だ。俺は死神、もちろん人を殺す事を生業としているのだが、最近どうも面倒くさくなってしまって100年ほど人を殺していない。あ、つい死神視点で話してしまった。人間は短命だからな。しかし死神も死なないわけではない。死神の『寿命』というのは少し特殊でな、自分が殺した人間の残りの寿命が、自分の寿命にプラスされる感じで増えてくんだ。つまりちゃんと人を殺してれば死神が死ぬことはない。おい、今お前「なんか『デスノート』っぽい設定ダナー」って思っただろ、パクリって言うな。死神の設定なんて大体そんなもんだ。まあとりあえずその話は置いておいて、だ。つまり俺は早いとこ人を殺さにゃならない。まあ、ちゃっと下界に行って、ぱぱっと首に鎌かけて上がってくるだけなんだがな、これがめんどくせんだ、しかしそうも言ってられない。しょうがないから行ってくるぜ、じゃあな。

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