作家に捧げるラブレター
飯田太朗
第1話 紅茶に寄せて
レディグレイという『白銀の狼』に出てきそうな紅茶を見つけた。
とのツイートを見て気になっていた。アールグレイに似てるとのことでアールグレイ好きの僕はすぐさま飲んでみることにした。近所のKALDIで買った。
ほんのり柑橘系に似た香りの中に微かな甘み。美味しいお茶だった。
グレイルとレティリエは僕もたくさん二次創作をしたが、あの二人もこれを飲んでいたのだろうか、などと考える一服である。
調べてみるとレディグレイはトワイニングが開発した紅茶で日本には2001年に上陸したらしい。新しい紅茶だ。
じゃあ、グレイルとレティリエは飲めなかったかな、と思いつつ、『白銀の狼』の世界は花さんの頭の中にあるのだからあってもおかしくはないか、「俺の宇宙では音がするんだよ」だもんな、などと考えながらまた一服。
トワイニングといえば、僕の中では高校の文芸部だ。保健委員の委員長をやっていた女子部員が紅茶が好きで常備していた。何だか知らん灰色のやつ。美味しかった記憶がある。
これがまた、当時僕の純情を全て奪っていったひとつ上の女子の先輩(文芸部)が花さんによく似ている上に同じ大学に進学しているようなのだが、彼女は彼女を知らないらしい。まぁ、それもそうか。
そんなわけでレディグレイ。美味しいのである。
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