第5話
突然だが、モブとして脚光を浴びる場面がある。
階段落ち、騒ぎを起こす、主義主張をする、の3点である。
亡くなったつかこうへいが皮肉で
「大部屋役者が輝けるのは階段落ちだけで、あとは誰の記憶にも残らない」みたいな戯曲を書いたと聞いたが、モブが主役を望んじゃいかんのである。クラスの上位カーストにいる人間のように主義主張、ダンスをしても笑われるだけだ。オタクは、オタク仲間がいるだけでカースト上位なのだ。
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