即オチ幼馴染は、勝負を挑みちょっとエッチな罰ゲームを受ける。

ななよ廻る@ダウナー系美少女2巻発売中!

即オチ幼馴染は、勝負を挑みちょっとエッチな罰ゲームを受ける。


「――勝負です! 今日こそは私が勝ちますから!」


 とある土曜の昼下がり。

 金曜日に発売したばかりのゲームを丁度クリアしたばかりの時だった。隣の一戸建てに住む幼馴染が突撃したきたのは。


 両拳を握りふんすっと鼻息荒く、やる気十分なルコ。

 対して僕は、ゲームクリアの達成感と徹夜の眠さで、体中の力が抜けきっている。つまり、とても眠たいのだ。


「おやすみ……」

「寝ないでください!」


 寝かせてくれよ。

 ベッドに倒れ込んだ僕の胸倉を掴みぐわんぐわん。頭が揺れて目が回りそうだ。やめて……徹夜のお供が口からマーライオンするぅ。


「勝負です!」

「嫌だ」

「どうしてですか!?」


 休日に無断で乗り込んできて、断られないと思っているほうがおかしいと思う。


「だって眠いし……」

「休日の昼過ぎですよ!?」

「休日ぐらい怠惰に過ごさせてよぉ……」

「いけません!」


 君は僕のお母さんか。

 とはいえ経験上、ルコがそう簡単に諦めないのはわかってる。

 ショボショボする目を擦り、落ちそうな瞼を頑張って開ける。


「どうしたら勝負してくれるんですか?」

「どうしたらって言われても……」


 僕は腕を組んで考える。

 うーん。勝負するメリットがないしなぁ……眠たいというただ一点において断る理由はあるのに。

 あー、でもそういえば。と、この前ルコのために通販で購入した物を思い出す。


「僕が勝負に勝ったらこの――堕天使エロメイドを着てくれるなら勝負を受けよう!」

「な、ななななんですかその破廉恥なメイド服はぁっ!?」

「なにって……堕天使エロメイドだけど」

「そういうことを聞いているのではありません! 全体的に布面積が少ない上に、む、胸の部分が開いているではありませんか!?」

「堕天使エロメイドだからね」


 仕方ないよね。


「この変態っ! どうしてそのようなものを用意してるんですか!?」

「ルコの罰ゲーム用にバイトでコツコツ溜めたお金で買ったんだ……。10万もした」

「じゅっ……!? 汗水垂らして稼いだお金なんですから、もう少しマシな使い方をしてください!」

「本能に負けたんだ……」


 だって、男の子だもん。


「そ、そんな服絶対に来ませんからね!?」

「じゃー勝負受けない。この話は終わりー」

「うー! うぅうっ!」


 唸っても知らんのです。

 諦めるかなぁ、と僕がベッドに倒れ込もうとした時だった。

 ルコが意を決したように真っ赤な顔で叫ぶ。


「わ……わかりました! いいでしょう。やってやりますとも。ええ! 勝てばいいのでしょう、勝てば! 言っておきますけど、私が勝ったらナギサが着るんですよ? その堕天使エロメイドを!」

「いいよー」

「あっさりっ!?」


 どこに需要があるかは知らないけど、ルコがこの条件で勝負に乗ってくれるなら安いものだ。プライド? 堕天使エロメイドの前ではクズカゴにぽーい、だ。


「くっ……なんて余裕。私には絶対負けないという、不遜な自信ですね!?」

「そういうつもりはないけど」


 勝った時の報酬と、負けた時の対価が釣り合ってないだけで。

 負ける気がしないというのは、その通りだけど。


「いいでしょう……! その勝負受けて立ちます。負けて吠え面かいても知りませんからね!?」

「はいはい……で、勝負方法は?」

「くぅっ、その余裕も今のうちです! 絶対に後悔させてあげますから――」


 ドンッとゲームソフトのパッケージを僕に突き付ける。


「――このポケ〇ンで!」


 ――


「ぐすんっ……なんでですかぁ」

「おっぱいをもっとむぎゅっとするんだよ!」


 当然の帰結というか、運がないというか。

 あっさりと勝負に負けたルコは、罰ゲームとして堕天使エロメイドに着替えていた。

 胸が大きいから似合うと思っていたけど、谷間の躍動感がとても凄い。えっちすぎる。


「うぅっ……あんまりですぅ。こうですかぁ?」

「そう! 素晴らしい! エクセレント!」


 眠気も吹っ飛ぶ生々しさ。

 スマホの連写が止まらないね。


「うぅうぅうう……どうして昨日発売したばかりのゲームで、殿堂入りしてるんですかぁ?」

「日付変わった瞬間にDL版購入したからね。しょうがないね」

「今日の朝一でスーパーのおもちゃ売り場で買って来ましたのにぃ……」


 パッケージ持って、親子連れと一緒にレジ列に並ぶルコはとても微笑ましいけれど、行動が子供レベルのルコに負ける気はしない。こっちは日付変更と共にDL戦争を繰り広げた猛者だもの。


「ふぅ……いっぱい撮ったぜい」

「ぐすんっ……穢されました」

「この後オムライス作ってね」

「この格好でお母様に会えと!?」


 この後、うちの母上様にニコニコ見守られながら、短いスカートを押さえつつ調理するルコの姿を堪能した。黒のレースはえっちだと思います。





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【お礼&お願い】

ここまでお読みいただきありがとうございます。


面白かった! ルコちゃん可愛い!

やっぱり堕天使エロメイドは最高!

( ゚∀゚)o彡゚ オッパイ オッパイ


と思って頂けましたら、

レビューの☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。

面白かった★3つでも、もう少し頑張れ★1でも、素直な評価で大丈夫です。


ブックマークも嬉しいです。


よろしくお願いいたします(๑`·ᴗ·´๑)

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