片想いしてる子と姉妹になっちゃいました?!
kuromiku
序章 ~私の片想いのお話~
私は同じ塾の子に恋をしている。いわゆる同性恋愛だ。
そのため、誰にも相談できない。
これを聞いたら私のことを『レズビアン』だと思う人もいるだろう。
だが違う。
私は『パンセクシュアル』だ。
男性なら恋愛対象に入る、女性なら恋愛対象に入る、とかではない。
全人類が恋愛対象に入るのだ。
このことに気が付いたのは、六年前。小学四年生の時だ。
通っていた塾に新入生が入ってきた。
その子は常に元気で、すぐに周りにはたくさんの友達がいた。
しばらくは勉強も大変だったし、その子には普通の友達として接していた。
でもいつしかその子に特別な感情を抱いていた。良く言うなら特別な感情で間違いはないが、悪く言うなら『嫉妬』だ。
その頃、小学四年生だった私にもなんとなくこれが恋というものなのではないかと、
思い始めていた。でも、みんなの言う恋は異性への恋。私は同性の女の子への恋。
でも、これが私の初めての恋ではない。なぜなら、二年生から三年生までの一年間同じクラスの男の子に片想いをしていたからだ。
だから、自分は完全に男の子にしか恋をしないどこにでもいる普通の女の子、
そう思っていた。
それからは、その子を後ろから眺める生活を送っていた。特別仲が良いわけでは無いので、友達を挟んでの会話しかできないが、それでも楽しかった。
私はずっと陰で見守って一生片想いで良い、そう思っていた。
なのに、ある日そんな私の生活を壊すようなことが起きたのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます