片想いしてる子と姉妹になっちゃいました?!

kuromiku

序章 ~私の片想いのお話~

私は同じ塾の子に恋をしている。いわゆる同性恋愛だ。

そのため、誰にも相談できない。

これを聞いたら私のことを『レズビアン』だと思う人もいるだろう。

だが違う。

私は『パンセクシュアル』だ。

男性なら恋愛対象に入る、女性なら恋愛対象に入る、とかではない。

全人類が恋愛対象に入るのだ。


このことに気が付いたのは、六年前。小学四年生の時だ。

通っていた塾に新入生が入ってきた。

その子は常に元気で、すぐに周りにはたくさんの友達がいた。

しばらくは勉強も大変だったし、その子には普通の友達として接していた。

でもいつしかその子に特別な感情を抱いていた。良く言うなら特別な感情で間違いはないが、悪く言うなら『嫉妬』だ。

その頃、小学四年生だった私にもなんとなくこれが恋というものなのではないかと、

思い始めていた。でも、みんなの言う恋は異性への恋。私は同性の女の子への恋。

でも、これが私の初めての恋ではない。なぜなら、二年生から三年生までの一年間同じクラスの男の子に片想いをしていたからだ。

だから、自分は完全に男の子にしか恋をしないどこにでもいるの女の子、

そう思っていた。

それからは、その子を後ろから眺める生活を送っていた。特別仲が良いわけでは無いので、友達を挟んでの会話しかできないが、それでも楽しかった。

私はずっと陰で見守って一生片想いで良い、そう思っていた。

なのに、ある日そんな私の生活を壊すようなことが起きたのだ。

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