第69話 地元開幕戦(後編)

試合後、監督がインタビューを受けていた。

『田中信繁は、最高のピッチングだった。

 初先発でノーヒットピッチングなんて・・・。

 想像を超える結果だった。

 エラーと打線が援護できなかった。

 あと、監督である俺のチャレンジのミスが敗因だ。

 本当に悪い事をしてしまった。

 ファンの皆様、申し訳ございません。

 次回は勝てるように頑張ります』


信繁も敗戦投手ながらインタビューを受けていた。

「今日はナイスピッチングでしたが、残念でしたね」

「そうですね。1回のデッドボールが納得いかなかったですが・・・。

 仕方ないです。それ以外は、運もあるので・・・。

 次回は、勝てるように頑張ります」


そして球場から家に帰った。


「ひかり、ごめん。かっこ悪い所を・・・」

「どこが?すごいピッチングだったよ」


「だって、負けちゃったもん」

「気にしちゃダメだよ」


「まぁ、そうなんだけどね。

 やっぱり勝ちたいじゃん」

「そうだね。インタビューでは立派だったよ」



次の日のスポーツ新聞。

1番バッターのデッドボールは誤審だった。

当たった肩がストライクゾーンであったという記事も・・・。


信繁は、次の試合の為に休養と調整をする事にした。

次こそは、ひかりに勝利をプレゼントする為に。


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この作品は、『高校生 家を買う そして同棲する・・・』の

スピンオフになります。


真田ひかり:高校中退・・・

 真田信繁と星華の長女。

 母親に似れば美人だったが、残念ながら父親に似る。

 それが、コンプレックス。

 田中信繁の毎日の練習につきあう。

 義兄である田中信繁が好きだが、将来を考えて固辞していたが、つき合う事に。

 そして子供を身ごもり高校を中退する。

 現在は大学を目指しつつ、自宅で会社の事務員をする


田中信繁:プロ野球選手

 清田晴彦と真田めぐみ(旧姓:田中)の長男。

 父親の血を受け継ぎ、野球選手として活躍中。

 右のサイドスローと左の158km/hを誇る本格派の両面をもつ投手。

 ひかりの事が大好きだけど、不器用なので言えなかったが、ようやく告白。

 そしてつき合う。

 ドラフトでは9球団から1位指名をもらうも・・・。

 プロ野球選手になる事を決意し、入団し、開幕1軍に。

 私生活では、実父の晴彦によって子供がいる事が世間にバレる。


由香先輩:高校3年生

 田中信繁に憧れる女子高生。

 元女子野球の選手だったので、野球も上手。

 美人でおっぱいも大きく、野球部のマドンナ。

 ひかりに対して対抗心が強い。

 田中先輩に告白するも・・・。

 

真田信繁

 ひかりの実の父。

 星華と結婚後、いろいろあって元カノのめぐみと子供をつくる。

 高校時代に宝くじに当選しており、お金持ち。

 会社員をしながら、自分で会社を経営する。


真田星華

 ひかり、あいの下に二人の子供を身ごもるもうまく行かず断念。

 めぐみに子作りを託し、離婚。そして再婚。

 真田信繁の正妻的役割。


真田あい:中学2年生

 ひかりの妹。星華ににて美人。


真田めぐみ

 高校時代、浮気をして清田晴彦との間に子供ができる。その子が田中信繁。

 ひとりで育てるも、いろいろあり、真田信繁に助けられる。

 真田信繁の側室的役割。

 

真田信隆、春美、景美

 真田信繁とめぐみの子供。3つ子。


清田晴彦:元プロ野球選手

 高校生の時にめぐみとの間に田中信繁ができる。

 女ったらし。

 プロ野球では初登板で完全試合をした伝説的の投手。

 その後、12歳の子供とセックスして逮捕。

 プロ野球復帰後、大リーグへ行くも女性トラブルは絶えない。

 めぐみとの間にストーカー規制法の指定を受けていた事が発覚して仕事が・・・。

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