第31話 スカウト (3)

信繁は、激怒していた。

けど、制度が・・・。


最悪、日本プロ野球に行かなくても・・・。


「信繁くん。怒ってどうするの?」

「義父さん・・・。腹が立って・・・」


「怒っても仕方ない。

 相手もルールを破っているのではないのだから・・・」

「そうだけど・・・」


「ルール内でできる事をすれば良いと思うよ。

 その中で、僕に必要な事があれば、言えば良いし・・・」

「わかった。ちょっと考えてみます」


・・・


「義父さん、交渉がうまくいかなかったらアメリカに野球留学

 させてもらえないですか?」

「別に良いけど・・・。本当にするの?」


「いや、しないと思います。

 ポスティングをNGとしている球団の方に言いたいと思っています」

「なるほど・・・。

 世論が信繁くんに反対するかもしれないけど、それで後悔はしないか?」


信繁くんは、頷いた。


「本日は、お忙しい中、ご足労いただきありがとうございます」

「どうされましたか」


「本日は、我が家での話し合いの結果をお伝えいたしたく連絡しました。

 ポスティングシステムの件を認めてもらえないのであれば、

 入団しない方向で考えています。

 入団拒否して、野球留学して直接大リーグを目指す予定です」

「かなり、高額な費用がかかると思いますが・・・」


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この作品は、『高校生 家を買う そして同棲する・・・』の

スピンオフになります。


真田ひかり:高校1年生

 真田信繁と星華の長女。

 母親に似れば美人だったが、残念ながら父親に似る。

 それが、コンプレックス。

 義兄である田中信繁が好きだが、将来を考えて固辞していたが、つき合う事に。

 田中信繁の毎日の練習につきあう。


田中信繁:高校3年生

 清田晴彦と真田めぐみ(旧姓:田中)の長男。

 父親の血を受け継ぎ、野球選手として活躍中。

 右のサイドスローと左の158km/hを誇る本格派の両面をもつ投手。

 ひかりの事が大好きだけど、不器用なので言えなかったが、ようやく告白。

 そしてつき合う。


由香先輩:高校2年生

 田中信繁に憧れる女子高生。

 元女子野球の選手だったので、野球も上手。

 美人でおっぱいも大きく、野球部のマドンナ。

 ひかりに対して対抗心が強い。

 田中先輩に告白するも・・・。

 

真田信繁

 ひかりの実の父。

 星華と結婚後、いろいろあって元カノのめぐみと子供をつくる。

 高校時代に宝くじに当選しており、お金持ち。

 会社員をしながら、自分で会社を経営する。


真田星華

 ひかり、あいの下に二人の子供を身ごもるもうまく行かず断念。

 めぐみに子作りを託し、離婚。そして再婚。

 真田信繁の正妻的役割。


真田あい:中学2年生

 ひかりの妹。星華ににて美人。


真田めぐみ

 高校時代、浮気をして清田晴彦との間に子供ができる。その子が田中信繁。

 ひとりで育てるも、いろいろあり、真田信繁に助けられる。

 真田信繁の側室的役割。

 

真田信隆、春美、景美

 真田信繁とめぐみの子供。3つ子。


清田晴彦:元プロ野球選手

 高校生の時にめぐみとの間に田中信繁ができる。

 女ったらし。

 プロ野球では初登板で完全試合をした伝説的の投手。

 その後、12歳の子供とセックスして逮捕。

 プロ野球復帰後、大リーグへ行くも女性トラブルは絶えない。

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