第11話 お母さんと・・・ 後編

「けどさ、あたし、お父さんに似ているから、あんまり可愛くないし・・・」

「そんな事ないわ。十分かわいいよ」


「昔の写真を見ても、めぐみちゃんや陽華さんみたいなかわいさもないし、お母さんみたいに美人でも・・・」

「それが全てじゃないでしょ」


「けど・・・。おっぱいもないし・・・。

 身体つきもメリハリがないし・・・」

「それはね・・・。私もないから・・・。

 上をみたらきりがないよ。

 けど、自分の良い部分を出せば良いんじゃない?」


「何かある?」

「たくさんあると思うよ。

 料理も上手だし・・・。良妻賢母って感じでしょう」


「だと良いけど・・・」

「そんな事をいうって事は、彼氏でもできた?」


「いないよ。できてない」

「それなら、好きな人でもできた?」


「うん。好きな人はいるよ」

「誰?信繁くん?」


「ないしょ・・・。ノーコメントで・・・」

「まぁ、良いけど・・・。

 頑張ってね。

 けど、避妊だけはしてね」


「うん。それは・・・。

 ってまだ、誰ともする気もないから!

 ・・・

 お母さんは、いつお父さんと結ばれたの?」

「大学生の時だよ」


「高校生から一緒に住んでいたよね。

 セックスしなかったの?」

「うん。お父さん、責任取れないからって」


「お父さんっぽいね」

「うん。男ってすごく落ち込んだ時に、セックスすると元気になれる事があるの

 そんな感じでしたなぁ・・・。

 1回すると、野獣だったけど・・・」


・・・


夜は更けていった。


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この作品は、『高校生 家を買う そして同棲する・・・』の

スピンオフになります。


真田ひかり:高校1年生

 真田信繁と星華の長女。

 母親に似れば美人だったが、残念ながら父親に似る。

 それが、コンプレックス。

 義兄である田中信繁が好きだが・・・。

 田中信繁の毎日の練習につきあう。


田中信繁:高校3年生

 清田晴彦と真田めぐみ(旧姓:田中)の長男。

 父親の血を受け継ぎ、野球選手として活躍中。

 右のサイドスローと左の158km/hを誇る本格派の両面をもつ投手。

 ひかりの事が大好きだけど、不器用なので言えない。


由香先輩:高校2年生

 田中信繁に憧れる女子高生。

 元女子野球の選手だったので、野球も上手。

 美人でおっぱいも大きく、野球部のマドンナ。

 ひかりに対して対抗心が強い。

 

真田信繁

 ひかりの実の父。

 星華と結婚後、いろいろあって元カノのめぐみと子供をつくる。

 高校時代に宝くじに当選しており、お金持ち。

 会社員をしながら、自分で会社を経営する。


真田星華

 ひかり、あいの下に二人の子供を身ごもるもうまく行かず断念。

 めぐみに子作りを託し、離婚。そして再婚。

 真田信繁の正妻的役割。


真田あい:中学2年生

 ひかりの妹。星華ににて美人。


真田めぐみ

 高校時代、浮気をして清田晴彦との間に子供ができる。その子が田中信繁。

 ひとりで育てるも、いろいろあり、真田信繁に助けられる。

 真田信繁の側室的役割。

 

真田信隆、春美、景美

 真田信繁とめぐみの子供。3つ子。


清田晴彦:元プロ野球選手

 高校生の時にめぐみとの間に田中信繁ができる。

 女ったらし。

 プロ野球では初登板で完全試合をした伝説的の投手。

 その後、12歳の子供とセックスして逮捕。

 プロ野球復帰後、大リーグへ行くも女性トラブルは絶えない。

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