第10話 お母さんと・・・ 前編

星華がTVを見ているとひかりがやってきた。


「なんで、お父さんと結婚したの?」

「どうしたの?急に・・・」


「お母さんほどの美人なら、もっとカッコいい人と結婚できたと思って・・・」

「そうね。可能性はあったかもしれないね。

 けど、お父さんが良かったからだよ。

 高校生の時は、本当に頼りになる人って感じで・・・。

 私をおじいちゃん達から助けてくれる時は、すごくかっこよかったんだから・・・。

 頼りになるのは、今でも変わらないし、すごいんだから・・・」


「正直、家でのお父さんを見ていると・・・。

 あんまり、すごさが解らない」

「お父さんは、ひかりより少し大きな時にお父さんとお母さんを失っているんだよ。

 そして、運もあったけど、家を買ったりして一人で暮らしていたんだから・・・。

 ひかりがそうなったら、どうする?

 できる?」

「無理かなぁ・・・」


「めぐみの仕事を作る為にビジネスをしたりして、今ではお母さんも働いている。

 陽華だって助けているよ。

 そんな事ができるんだよ。

 お父さんは・・・。すごいよね。

 優しいし・・・」


「けど、めぐみちゃんとお母さん、二人と結婚している感じで、女たらしだよね」

「まぁ、そういう考え方もできるわね。

 お父さんは、誠実だよ」


「そうなの?」

「うん。めぐみと子供を作ったのも、私が難しいからって部分もあるし・・・

 それは、知っているよね」


「うん・・・」

「あと、めぐみも私も幸せそうでしょう」


「うん」


-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-

この作品は、『高校生 家を買う そして同棲する・・・』の

スピンオフになります。


真田ひかり:高校1年生

 真田信繁と星華の長女。

 母親に似れば美人だったが、残念ながら父親に似る。

 それが、コンプレックス。

 義兄である田中信繁が好きだが・・・。

 田中信繁の毎日の練習につきあう。


田中信繁:高校3年生

 清田晴彦と真田めぐみ(旧姓:田中)の長男。

 父親の血を受け継ぎ、野球選手として活躍中。

 右のサイドスローと左の158km/hを誇る本格派の両面をもつ投手。

 ひかりの事が大好きだけど、不器用なので言えない。


由香先輩:高校2年生

 田中信繁に憧れる女子高生。

 元女子野球の選手だったので、野球も上手。

 美人でおっぱいも大きく、野球部のマドンナ。

 ひかりに対して対抗心が強い。

 

真田信繁

 ひかりの実の父。

 星華と結婚後、いろいろあって元カノのめぐみと子供をつくる。

 高校時代に宝くじに当選しており、お金持ち。

 会社員をしながら、自分で会社を経営する。


真田星華

 ひかり、あいの下に二人の子供を身ごもるもうまく行かず断念。

 めぐみに子作りを託し、離婚。そして再婚。

 真田信繁の正妻的役割。


真田あい:中学2年生

 ひかりの妹。星華ににて美人。


真田めぐみ

 高校時代、浮気をして清田晴彦との間に子供ができる。その子が田中信繁。

 ひとりで育てるも、いろいろあり、真田信繁に助けられる。

 真田信繁の側室的役割。

 

真田信隆、春美、景美

 真田信繁とめぐみの子供。3つ子。


清田晴彦:元プロ野球選手

 高校生の時にめぐみとの間に田中信繁ができる。

 女ったらし。

 プロ野球では初登板で完全試合をした伝説的の投手。

 その後、12歳の子供とセックスして逮捕。

 プロ野球復帰後、大リーグへ行くも女性トラブルは絶えない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る