おっさんだった俺が美少女になって高校生からやり直してみたら人生クッソチョロかった~あの時イジめてきた奴がお近づきになりたいらしいけど気持ち悪いから消えなさい~
第7話 女子高生(おっさん)といる陽キャ男子達
第7話 女子高生(おっさん)といる陽キャ男子達
「アシュナさん! 今度俺とデートしてください!」
「ごめんなさい、その日は都合が悪いから」
「まだ日にち決めてないよ!?」
「シュウヤー、諦めなよ~。アシュナさんとあんたじゃ吊り合わないっての」
「またふられた~……でも俺は諦めないからね!」
放課後、いきなり告白されたのでいきなり振ってみた。相手は陽キャ集団の一人、サッカー部でジャニーズ系で性格も悪くない。
けど、中身がおっさんの俺が受け入れられるはずもなく断った。
陽キャは苦手だけど嫌いじゃない、男だった時もぼっちだった俺に悪気なく声をかけたりしてくれた。たとえそれで余計に居心地が悪くなったりしても、天然であり善意であったのは感じとれたから。故に嫌いではなく苦手なのだ。
「ヒマリ達とカラオケ行ったんでしょ? そん時に言ってたよ、アシュナさん天然でマジ面白いって」
「そうそう、だから今度は俺達とも行こうよ。女子も一緒に誘うからさ」
「いいけど……タツミ君。貴方、左肘痛めてるんじゃないの? それ悪化してバスケの大会に影響するから先に病院行った方がいいよ」
「……え? なんでそのこと……」
「それにアキラ君、ここ最近彼女とうまくいってないでしょ? 女子とカラオケ行く事で悪化するからまずは彼女に何でもいいからプレゼントしてみて。仲直りできるから、それが終わってからにしよ?」
「!」
陽キャ軍団にアドバイスする、未来を知る俺にとってこの予言は絶対だ。何で陽キャの未来なんか知ってるのかって? 男時代、寝たフリしていた時に騒がしい陽キャ軍団が大声で自らネタにしていてうるさかったからだ、怨み辛みは忘れない。
シーンと静まりかえる陽キャ軍団、気味悪がられたかもしれないけどそれはそれでいい。これでもう誘われることもないだろう。
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〈翌日の放課後〉
「アシュナさん! いや、姐さん! 言われた通り病院に行ったら医者から『危ないところだった』って言われたよ! マジ感謝します! 次の大会に命かけてたからさ!」
「姐さん! おかげで彼女と上手くいったよ! 姐さんのアドバイスなかったら別れるとこだった! マジリスペクトっす! お礼に何でも言って!」
更にうるさくなった、けど、これはこれで計画通り。
陽キャ軍団を味方につけておいて損はない、この良い奴らはいざという時本気で助けてくれる。
俺の本当の敵ーーイジメを行うDQN集団から。
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