平和と日常へ

戦闘と非日常を生きていた。

私は孤独な兵士だった。

誰も信じられなかったし、自分を倒そうとしているのだと思っていた。

エヴァにはまっていたのも、必然なるかなと思う。

少年少女が使徒という非日常と戦うアニメに親和性が高かったのだ。


しかし私の本当の目の前に広がっているのは、広大な日常であり、平和な世界だった。

確かに、海の向こうでは戦争があるのかもしれない、しかし私は私に与えられた日常と平和を守る必要があった。

今まで私は、それを与えられると同時に壊してきたのだ。


なぜそんなことをしていたのだろう。

心の中が戦争をしていたのだろう。


非日常には実体がない。それは概念や観念の空疎な喚きだ。

戦闘には平穏がない。常に架空の銃を片手に持っていることの不穏さ。


本当は弱いのだ。弱いから武装をするのだ。

本当に強くなれた時、私は銃と非常事態を手放すことができるのかもしれない。

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