月夜の猫たち

自由気ままな猫たちは

月光の下で伸びをする


黒々とした闇夜に影を溶け込ませて

ドビュッシーの爪弾く金の流れに踊り狂う


密談は 人間たちの恋模様 運命の決定

宇宙との会話 どこの家の鰹節が一番美味しいか


液体となった猫たちは 声交わしながら暗闇を疾走る


意識は光の矢となり 闇を切り裂いていく

あぁ 朝がくる 朝がくる


あらゆる理不尽を手玉に取って 疾走る 疾走る

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る