第10話大島&マタギVSヒグマ

ついに巨大ヒグマを見つけた大島たち、ヒグマはまだ大島たちがいることに気づいていない。

「よし、みんなくれぐれも音を立てるな」

北山はそう言ってヒグマに銃口を向けた、すると謎の声が聞こえてきた。

『君たち、ぼくのペットを射殺するつもり?』

「な・・・なんだ、今のは?」

大島たちは辺りを見回したが、自分たち以外に人はいなかった。

『まあ、このヒグマはでくの坊だから別に殺してもらっていいけど、でもせめて最後には人を殺してほしいな・・・。』

「おい、お前は誰だ!?」

大島は叫んだが、謎の声の正体は解らなかった。

そしてヒグマに異変が起きた、休んでいたはずがむっくりと立ち上がると、唸り声と牙を大島たちにむけてきたのだ。

「うわあ、こっちに来た!」

「こ、これは・・・かなりヤバイな」

大島もこの時は、さすがに慌てていた。

『さあ、こいつらを早く食い殺せ!』

そしてヒグマは勢いよく突進してきた、大島たちは恐怖のあまり散り散りに逃げ出した。

でも、大島と北山と緑山だけはヒグマから一歩も引かずに、ヒグマに闘志を向けていた。

「大島さん、どないしよう?」

「何かでヒグマの気を引けば、その隙に射殺できるんだが・・・。」

ヒグマは謎の声に洗脳され、大島と緑山に襲いかかる。

その時、大島に起死回生のアイデアがひらめいた。

「よし、あれを使おう。」

大島は緑山に小声で何か伝えると、緑山はどこかへと走っていった。

「大島さん!緑山さんを逃がしたんですか?」

「いや、彼には必要な人とものを持ってくるように伝えただけだ。ここは私が持ちこたえる!」

大島はカードを一枚取り出して言った。

「私に力を、カイザー・クーフーリン!!」

すると緑と赤に輝く鎧を装備し、強い覇気を感じさせる三叉槍を持った戦士が現れた。

『これが大島の持つ力だと・・・、これはただ者ではないぞ・・・。』

「さあクマよ、私を楽しませてくれ。」

大島は余裕のある笑みを浮かべた。



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