第3話ディスティニー・アイテム
東山動植物園に突如として現れたヒグマ。大島は人たちを避難させた後、今度は仲間たちと一緒に動物たちの避難を開始した。
「大島さん、なぜ動物の避難を?」
「ヒグマは雑食だが、肉食の傾向が強い。つまり動物園の動物も襲われる可能性がある。東さんにお願いして、飼育員たちと協力しながらここの動物を一時避難させる作戦を決行する。」
「もしヒグマが現れた時は・・・?」
「大丈夫、その時は私に任せろ。」
そして大島たちは園内へと入っていった・・・、その時だった!
『ぐおおぉーーーっ!』
巨大なヒグマが檻にむかって攻撃していた、その檻の中にはアクシスジカと二人の飼育員がいた。
二人の飼育員は青い顔で震えている。
「今、助けるぞ!」
大島は自らヒグマの前へ飛び出すと、ヒグマの脳天を殴った。
『グフッ!・・・・グー』
ヒグマは大島の方を見ると攻撃しようとしたが、大島に恐れを抱いたのかすぐに逃げ出した。
「大島さん、いくらなんでも危なっかしいですよ!」
緑山が注意した。
実は大島には、『パワーストーム』という力を使うことができる。ヒグマを恐れさせる一撃を与えられたのもそのためだ。
大島は腰が抜けて動けない二人の飼育員に言った。
「さぁ、早くシカを避難させるんだ!」
飼育員はアクシスジカを誘導しはじめた、すると一人の男が声をかけてきた。
「あの、何か手伝いましょうか?」
「あなたは・・・?」
「おれは
「そうか、それなら・・・」
と大島が言った時だった、大島のポケットが青く光輝いた。
「これは・・・。」
ポケットから一枚のカードを取り出す、そこには『ディスティニー・アイテム』と書かれていた。
「この状況を打破するアイテムがあるのか・・、それなら!」
大島はカードを上にかかげた。
みんなが一度に上を見上げると、カードから散弾銃が出てきた。
「これはライフル・・・?これで、ヒグマを倒せということか」
「あ!それ、おれのだ!!」
北山がライフルを持つと、大切そうに抱えた。
北山はライフルが使えると確信した大島は質問した。
「あの、北山さん。あなたはハンターですか?」
「違う、おれはマタギだ。」
大島は驚きのあまり絶句した。
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